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スケッチ旅行 [旅行]



大学のスケッチ旅行に引率として参加しました。
場所は犬吠埼です。

海は久しぶりで、貝殻を探し歩いたり、
銚子港を見学してまわったり、
もちろん目的のスケッチもしました。

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犬吠埼といえば灯台ですね。


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探すと美しい貝殻のかけらに出会えます。


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持ち帰った貝殻や石を先生が絵具にされます。


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銚子港に水揚げされていたお魚たち。


魚屋さんというものをほとんど見なくなったし、
スーパーで見る魚はほとんどが切り身なので、
新鮮な魚をまるまる一匹見ること自体
珍しくなってしまいました。

2泊3日中、お天気はあまりよくはありませんでしたが、
突風に攫われそうになりながら、
なんとかスケッチしました。


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海を目の前にすると、
新鮮な気持ちでスケッチできるので
とても楽しかったです。







京都奈良旅行・3日目 奈良 [旅行]



昨日の鞍馬で疲れましたが、翌日朝になると
完全復活しておりました。

松尾駅でおばと別れ、京都駅へ。
ロッカーに荷物を預けて近鉄線に乗り換え
奈良へ!!

当初は京都だけのつもりでしたが、
直前に奈良国立博物館で當麻寺展が開催中という
情報を得て、東京に戻る前に行くことにしました。
京都に行くときは、いつも奈良にも寄り道します。
京都とはまた違う雰囲気の奈良も大好きです。


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近鉄電車から見える平城京。これが見えてくると奈良キターッって思います。


近鉄奈良駅で降りると、そこから興福寺、東大寺、春日大社、若草山等々
有名所は全部歩いて巡れます。
駅降りた瞬間から古都にタイムスリップした感覚になります。
流れてる空気や時間がゆったりとしています。


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何度も来ている興福寺。五重塔が壮観です。


興福寺に寄りたいのを我慢して、
東金堂と五重塔の間を通ってまっすぐ歩くと
奈良公園に入ります。
この奈良公園内に奈良国立博物館があります。


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お目当ての當麻寺展へ。


當麻寺は大学の古美術研究旅行で2回行ったことがあります。
ここの御本尊は蓮の茎糸で織られた
曼荼羅であると聞いた時から興味がありました。
加えて、このお寺の伝説をもとに
折口信夫が書いた「死者の書」を
川本喜八郎が人形アニメーションにしたDVDを
観て、尚更興味を持ったのです。

1000年以上前!!に織られた曼荼羅を
綴織當麻曼荼羅というのですが、それが
公開されるというのでやってきたわけです。
が、
展示替えで見れませんでした。。。
が、
その代わり、室町時代に曼荼羅を絹本に模写した
當麻曼荼羅 文亀本というものが公開されています。
これは、本物に変わってお寺の本堂に実際かけられていたもので
寺外に出るのは今回が最初で最後らしいです。
この文亀本がまた圧巻なわけです。
4m四方の大掛幅なんですが、これが1枚絹だというのです!
図録で見るよりも、ずっと暗がりで
近づかないとよく見えません。
でも、そこに描かれた精緻な世界といったらもう。。。

このお寺には国宝級のものがたくさんあって、
他にもすごいのが出ていました。
おそらくこんなに詳しく公開されるのは
初めてだと思います。
創建1300年前!!って、もう異次元の世界です。
現在2013年、1300年後の3313年って、
一体そのころ現代の作品で残っているものがあるのかと
考えたら、今あるこの作品群は正に人類の宝です。
この作品群は3313年にも残っているような気がします。。。


さて、次なるお目当ては

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ババーン!普段ならあり得ない同時公開。


その前に、興福寺の国宝館を素通りすることができず、
何回も行っていますが、やっぱり行ってしまいます。
阿修羅で有名な八部衆立像や
十大弟子たちがガラスケースから出て
オンステージ状態でした。


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南円堂

東金堂にも立ち寄り、まず南円堂へ。
ここに入るのは初めてです。
なんだろう、もう御本尊の不空羂索観音菩薩坐像の
パワーを上から燦々と浴びた感じです。
素直に手を合わせたくなりますよ。
普段、こんなに見上げる存在ってなかなかないですよね。
女性的な感じを受けました。
ここも相当に立ち去りがたい思いをしました。

南円堂で夢見心地だったところを北円堂に来たら、
またここで極楽浄土パワーの平手打ちを食らったような
気になりました。

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北円堂の出口から金色に輝く仏様が微かに見えます。


ここは2度目です。
以前、ここの無著世親菩薩像目当てに
来たので、御本尊のことは
あまり覚えておりませんでした。が、
入り口入ってすぐ目の前に現れた
御本尊の弥勒如来坐像に圧倒されました。
なんかこの人燃えてる...
と感じるくらいの存在感でした。
そしてそれを取り巻く四天王像も多彩で
色んな様式をこのお堂の中で楽しむことができます。
もう何回お堂の中をグルグル回ったかしら。。
南円堂と同じように見飽きないので
立ち去るのが大変でした。
こちらも創建が1200年前、きっと3313年にも
同じように輝いていると思います。


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穏やかで気持ちいい風がお堂の中にも入ってきて、
時々誰かが鳴らす鐘の音とあいまって
大きな時代の流れに包まれているような
感じになりました。

狩野派といい、鞍馬といい、最後に1000年ものの
仏様たちを目の当たりにして、
呆然としながらフワフワ東京に戻りました。
でも確実にパワーをもらえた旅でした。





京都奈良旅行・京都2日目 [旅行]



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2日目は叔母と連れ立って鞍馬寺へ。
何回も京都に来ているのに、ここは初めてです。

とてつもなく歴史が古くて、何かとっても
不思議な霊力に包まれたお寺。
お寺というより、この鞍馬山自体が霊場になっています。
心して行かないと、バチ当たりそうです。

足場は結構危ないところですが、
とにかく大自然のエネルギーがすごくて、
上から降り注ぐエネルギーを受けて、
歩いているうちは疲れを感じません。


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叔母曰く、もみじは紅葉が美しいけれど、新緑のもみじも
また別格だそうです。今はまだ黄色っぽい。



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有名な木の根道。地表が硬くて、根が地中に入らないんだそうです。
義経が修行したところらしいです。油断するとコケそうです。



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本当に動いでるように見えます。



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ずっと気になっていた、650万年前に金星からやってきたという魔王様。
わざわざ金星からお出でくださって、ありがとうございます。



疲れたらここに来て、力をチャージしたいと思いました。

この魔王殿の左手に貴船神社に向かう道があります。
鞍馬だけと考えていましたが、折角だから貴船にも
行こうということになりました。
ここまでも相当歩いて来ましたが、なんだかパワーに押されて
止まらないという感じでした。

貴船行きの道に出た途端に明らかにうねりすぎな木を発見。


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この木たち絶対おしゃべりしてる。


山道を下りに下って、貴船神社に到着。朱塗りの社が眩しいです。



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貴船は2度目です。


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水占は、水に浮かべるとフワッと文字が浮き出てきます。なんか風流だ。



鞍馬山をおよそ2時間歩いて来たので、さすがに思い出したように
クタクタ。朝バナナを食べたきりなのによくもったものです。
昼食のお蕎麦おいしかった。。。

元気を取り戻して奥の院へ。
ここもまた不思議なエネルギーに包まれたところです。
ずーとミストシャワーを浴びてるような気になります。
ここの木々もすごいですけど、水の力をすごく感じるところです。


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逞しい鞍馬山とは対照的に、しっとりした女性らしさを感じるところです。
参道をしばらく歩いて行くと奥の院に到着。


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舞台?


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種類の違う木がくっついているのは珍しい。


奥の院。相変わらず不思議な佇まいです。
中央に立派な拝殿があるわけでもなく、
ちいさな祠がいくつか、なんの脈絡もなさそうに
建っているんです。
でも何かワケはありそうな感じはしますが、
凡人の思考能力を完全に止めてしまいます。
正に狐に包まれた状態になって、奥の院を後にしました。

さて、いざ帰るとなると私の足が悲鳴をあげ始めました。
ここは貴船。鞍馬口の駐車場まで一体どれだけかかるのか
叔母と呆然としながら山を下っていったところ、
貴船口行きのバスがちょうど停車していました。
ちょうどよかった!
運良く貴船口まですんなり辿り着きました。
さて、では鞍馬口へと思っていたところ、
そういえば電車があることに気づきました。
が、こんな山奥。電車の本数って一体いかほどなのよと
訝っておりましたら、すぐに電車がやって来ました!

日頃の行いがいいから!
とお約束の会話をしながら、あっという間に駐車場に辿り着きました。
もう全然動けなくなっていたので、本当に助かりました。
明日は東京に戻る前に奈良に寄るので
早々に寝ます!


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はい。心にとめておきます。






京都奈良旅行・京都1日目 [旅行]



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3年ぶりの京都です。
今回は、京都国立博物館で開催されている
狩野山楽山雪展を見るためにやってきました。
加えて、奈良国立博物館でも
当麻寺展が開催されているので、
これは行くでしょ!ってことで、
飛んで行きました。

4月17日 新横浜8:29発 のぞみ32号
京都まではあっという間ですね!
10:30には到着して、まず駅のロッカーに
荷物を預けて身軽に!
今回は歩いて巡ろうと決めていました。
私にはiphoneというナビがあるから大丈夫。

お目当ての京都国立博物館は駅から歩いても
20分ほどで着きます。
京都タワー横の烏丸通を北上し、
烏丸七条の信号を右折してひたすら
歩けば着きます。
突き当りは等伯の障壁画で有名な智積院ですね。



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以前来た時は狩野永徳展でした。
今回は永徳を引き継いでいった
山楽山雪の展示です。
ワクワクしてきました。

展示は大部分が山雪でした。
永徳の時も圧倒されましたが、
山雪の多彩さに目を見張るばかりで、
あっという間に3時間経ちました。
どうすごいって、説明できない。
とりあえず見て欲しい!!と願うばかりです。
この展示は京都のみなので、できるならば出かけて欲しいです。

山雪はきっと人間的にも魅力があったに違いない。
そして京狩野の生き残りをかけて、
山楽は山雪にすべてをかけたんだろうな。。。
などと勝手に妄想しておりました。
それから金銀泥の使い方が勉強になりました。

大好きな雪汀水禽図屏風、メトロポリタンの老梅図
お茶目な猿猴図もいいけど、
墨と金泥だけで表された
枯れ木に鳩図麩が気に入って、
絵の前から離れられませんでした。
山雪という名の通り、雪の表現が秀逸なんです。


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みんな大好き「猿猴図」
猿が水に写った月を取ろうして溺死したという
身のほどわきまえずというたとえがテーマなんですけど、
このおさるにこの後そんな悲劇が待ち受けているなんて
思いもしない茶目っ気ぷりです。
それにしても墨のぼかしだけで体毛を表現してるのがすごい!


立ち去りがたい思いをしながら博物館を後にしました。

お次は、一度作品を見ておきたかった
志村ふくみの展示を見に細見美術館へ。
博物館からだと30分くらいかな。
東大路通を北上し、東山二条を右折して左手。
なんだかとってもオシャレな美術館で、
入場券がシールなんです。
見える所に貼ってくださいって。


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工芸というものは、自然の営みに合わせないと
やっていけないんだなと痛感。
着物はとっても美しかったんだけど、
これを人が着ていたら
もっと魅力的に見えただろうなと
勝手に考えたりしました。


朝おにぎり2つしか食べてなかったので、
さすがに休みたくなって、定番のイノダコーヒーへ。
老舗の風格大!で落ち着きます。
京都はカフェ文化も盛んなのがいいですよね。

素敵なお店たちを横目にがまん!しながら
テクテク歩き、日本画絵具専門店の放光堂へ。
超老舗なのに、いつ行っても親切丁寧な対応。
ここでは本物のアイボリー・ブラックが手に入ります。
カードが使えるので大人買いしたいとこですが、
今日は時間がないので必要なものだけ買って出る。

わ!もうこの時点で18時。
今回は嵐山に住むおば宅にお邪魔するので、
これから嵐山へ向かいます。






密林化 [旅行]


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8月末に熊本に帰省しておりました。
夕方の便だったので、
家に着いたのは夜遅く。

真夏の南国の夜とは思えない
ひんやりした夜風と
虫たちの合唱で
心底癒されたのでした。


翌朝、目を覚まして外を覗いましたところ。
......................
上の家がない
あそこの家もない!
あっちの家もない!

お正月に帰ってきた時までは
確かにあったご近所の家が
最低3つは消えている。
まるでお伽話から
目が覚めるようでしたよ。

そして人家がなくなったのをいいことに
裏山から木々が襲いかかっているような
有様でした。

緑色した大きな手が
隙あらば人から
土地を奪い返そうとしている。

という昔からの妄想が
現実味を帯びてきました。




イタリア旅行 ふたたびミラノ 旅行最終日 [旅行]


9月4日 

...........時計が止まっておる。

昨日までちゃんと動いていたのに、朝気づいたら止まっていました。
おいおい、これから日本に帰るのに飛行機の時間とか見るのに大変じゃないか〜

それとも、イタリアの旅行は時間が止まってしまうほど楽しかったのか.....。

昨日夕方ミラノのホテルに到着、今日は朝からお土産買いに行ったり再びドゥオーモに行きました。
ドゥオーモに来たのは、絶対に行ったほうがいいといわれるドゥオーモ(ミラノ大聖堂)の
屋上に登るためです。階段でも登れますが、私達はエレベーターで。

屋上からの眺めは素晴らしいですが、それ以上に屋上にまで施された建築の装飾に驚愕!




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屋上に来たのにまだまだ上が!




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まったく手抜かりのない仕事




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エッシャーの世界みたいだ





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ラビリンス!



旅の初日、ここを訪れた時、教会内部だけであれだけのスケールを見せられたのに、
今日またトドメを刺された感じです。頭上にこんなものを頂いていたなんて。
一体どんな足場を組んでたんだか。しかも大理石ですよ!言葉がないです。

マルペンサ空港がミラノなので、旅行の通過地点としか見てなかったけど、
すごく面白い街だということが分かりました。
この時期はオフシーズンなので、通常の活気はないらしいのですが、
商業都市として、歴史文化の都市として、外せないところです。また来たい!

ハッ!予想以上にドゥオーモに時間がかかってしまった!
今日は15時過ぎの飛行機なので、寄り道をしていたらあっという間に時間になってしまう。
ホテルに戻ってチェックアウトする。
チェックアウトのお願いしたら、ホテルの人が「なんで?!」みたいなこと言う。
茶目っ気があるというかなんていうか。
駅にも近いHOTEL BERNAというホテルです。日本人客の利用が多いみたいです。
昨日も「私日本大好き!日本語しゃべるのだ〜い好き〜」というホテルマンがいたな。

ミラノ中央駅の正面向かって右手に空港行きバスのりばがあります。
50分ほどで空港に到着。バスに乗ってる最中に雲行きが怪しくなってきましたが、
空港に着いたら土砂降りになってました。よかった。着いたあとで。

マルペンサ空港は主要な空港ですから、またいろんな人達がごった返してました。
それにしてもインド系のファミリーをよく見かけましたね。
空港っておもしろいところです。
おもしろいけど長時間のフライトは苦手〜〜!
行きのように、帰りもドバイ経由で日本に戻ります。


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相変わらずツルピカのドバイ空港



今回の旅では、願っていた通りに観たいものは全て観れたし、行きたいところに行けた。
有能な友達のおかげでトラブルもなく安全に旅することができました。
また行きたい。だってまだまだ見てない名画名作がたくさんあるんですから。
働いて、お金貯めよう。
あ、語学も身につけよう。これは切実。

長々イタリア旅行記お付き合いくださり、ありがとうございました。

Grazie Italy!



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ミラノ大聖堂で友達が写した写真。私の頭上に聖なる光が!........ということにしておきます。


fine











イタリア旅行 世界一古い薬局 [旅行]


フィレンツェで観るもの観たら、買い物です。
ここは商業都市としても有名ですよね。
職人技を生かした革製品、金細工、フェラガモの本店もある(私には無縁ですが)
いつかここで皮の手袋を買ってみたいです。
買い物に出費をするわけにはいかないのですが、一度行ってみたい所がありました。

サンタマリアノヴェッラ薬局


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Santa Maria Novella (資料から)



世界最古の薬局だそうです。写真のように豪華で荘厳な店内なんですけど、
入り口はびっくりするくらいこじんまりとしていました。
奥に進むに従って豪華さが増すので、タイムスリップした気になります。

一体、どうやって買えばいいのやら........
カウンターには旅行客のマダム達が商品をてんこ盛りにして買ってるし、場違い感満点です。
隅の方に商品リストを発見。よかった、日本語版がある!

でも...........


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日本語で書いてあるにも関わらず、よく分からない。
しかも!値段が書いてありません!怖いじゃないか!
この商品リストを手に、カウンターにいるお姉さんに見たい商品を出してきてもらって
初めてどんなものか分かるんです。値段も!しかもこれを一人一人対応していくわけですから、
時間がかかります。だから長蛇の列。

私はポプリが欲しかったので、カウンターの端に積み上げられた袋入りのポプリを買いました。
超簡単な客。でも、思ったほどポプリの種類はなかったです。
こちらの香りはとっても強いので、これをスーツケースに入れて帰国して開けた時の香り方っつったら
すごかったです。でも消臭や防虫の効果もあるだろうからいいですね。

この買い方といい店の重厚感といい、庶民にはついて行けません〜〜。
社会科見学を思い出しました。

ちなみに、銀座と京都にこの薬局のカフェがあるらしです。高そ〜〜


continua





イタリア旅行 フィレンツェ 2 [旅行]


フィレンツェの大好きな美術館、バルジェッロ美術館。
バルジェッロとは「警察長官」の意味があるらしく、もともと行政の建物だったらしいです。
それにしても、そんな堅いイメージに似つかわしくない壮麗な建物です。


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中庭から見上げたところ



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なんてかわいいお出迎え。三越もびっくりです。



ここにはルネサンス期の名作をたくさん観ることができます。
美大受験者を悩ませたあのジョルジォ、ブルータス。これを見てデッサンしてたら、
もっとデッサン力ついたはず!(かな?)
私は彫刻を観るのも大好きです。平面とはまた違った空間を表現できますからね。

ドナテッロの少年ダビデ、ミケランジェロのバッカス。
サンジョバンニ礼拝堂の扉の制作者を巡る有名なブルネレスキ VS ギベルディの作品。
2階にはこれらの名作が広い空間にゆったりと飾られています。
この配置の仕方も好きです。独特な空気が流れています。この美術館のファンが多いのも分かります。
ここは撮影禁止ですから、画像は資料から。


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Donatello 「David」

いろんな角度から楽しめます。かっこいい。



ドナテッロ。先のマグダラのマリアの迫力もすごいですけど、このような洗練された
繊細な表現もできるのですね。



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Michelangelo 「Bacchus」

なんか、ふくふくしてますね。


ミケランジェロの有名な巨大なダビデ像も観たことがありますけど、その時感じた違和感は
正確だったかもしれません。なんでミケランジェロの方が有名なんだろう......。
売り込みが上手かったのかもしれません。

ヴァザーリのドナテッロ伝によれば、ドナテッロ、すっごくいい人らしいです。
どうも不器用な方という印象です。
でも、今美術史の本をひっくり返すと、ドナテッロの作品だらけです。


次はサンタクローチェ教会。この教会は、著名人のお墓がたくさんあることで有名です。
ミケランジェロ、マキャベッリ、ダンテ、ガリレオ....!
他にもジョットの壁画、ドナテッロの彫刻。

それにしても、このような歴史に名を残す人たちが骨を埋める場所ってすごいですね。
フィレンツェはそういう場所だったという証拠なんですね。
やはり、メディチ家の威力は相当なものであったということで、



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メディチ家礼拝堂 新聖具室
ロレンツォのお墓



メディチ家礼拝堂に行きました。
濃い色の大理石を用いているので、ドゥオーモの薔薇色の大理石のような軽やかさはありません。
大理石の重厚感と冷たさが凡人の私を圧倒します。
上の画像の彫刻はミケランジェロで、これまた余裕な感じを醸しております。
はい。あなた方の足元にも及びません.....

芸術家が集まってきたってことは見る目もあったってことですね。
それを引っ張って行く力もあった。
恐るべしメディチ!


continua




イタリア旅行 フィレンツェ [旅行]


9月3日

さぁ、フィレンツェ、どう観てまわる?!そんなに大きな街じゃないのに、
その中にギュッ!っと名品が詰め込まれてますから、宝探しの旅みたいなものです。
そして、最も気を付けなければならないのは、各美術館、教会の開館時間です。
すごく有名な美術館なのに13時で終わり...でも今なら17時までやってるよ!
あ、でもそれは土日だけね!
.....みたいなノリで事前に公式のHPで確認しておかなければなりません。
ガイドブックと違う時もあります。次いつ来れるか分からないんですから、綿密なる計画は必至です。

まず第一番目。フィレンツェの大本命「サンマルコ美術館」へ
ここのフラアンジェリコの受胎告知を観ずして日本に帰れません。


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Fra Angelico 「Annunciazione」

これこれ、2階に上がる階段登りきった目の前に現れます。



色彩が圧倒的に美しいです。画面全体がキラキラしてる。とくに大天使の羽の部分。
岩絵具みたいに光ってました。
受胎告知は数多くあるけど、画像で見る限りでも色彩がとてもきれいだったので、いつか観たいと
願ってたものです。そしてこの2人の表情がいいんです。特にマリアの顔。

まだ何も知らない清純なあどけない顔で、突然すごい宣告を受けて困惑するマリアと
優しいけれど、「あなたのお腹に神の子が宿りました。」と強い覚悟を促すガブリエルが
対照的です。

フラアンジェリコの作品はここにたっくさんあって、別の部屋にも名作がありました。
これだけたくさんの彼の作品をみたのは初めてだったのですが、彼の作風はなんというか
チャーミングなところがあって、尚かつ超絶に上手いです(言葉が平凡すぎるな......)


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tangere[1].jpg   2階には小さな僧坊がたくさんあって、各部屋にこのような絵があります。


ここの中庭も素敵で、1日のんびりしていたい気になります。
昔々ここに来る夢を見て、そこで見た中庭にそっくりな小さな庭がありました。déjà-vu!
ここが居心地がいいのは、彼の絵によるものだと私は思いました。アンジェリコ(天使)だけに!


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テクテク歩いていくと



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バーンとドゥオーモ登場 大きすぎて入らない



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バラ色の大理石


フィレンツェのシンボル、ドゥオーモには列をなしている観光客でごった返し状態。
以前は入れたけど、とても並ぶ気になれず。
それより、ここには付属美術館があって、今回はそっちの方がお目当て。
なぜって?やっぱり観ておきたい作品があるからです。それは


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Donatello 「マグダラのマリア」



ドナテッロ。今回の旅で彼の力を再認識しました。ミケランジェロよりすごいです。
彼は、人間の生命力や魂を表現できる人です。
他だと、ガッタメラータ騎馬像とか後から出てくる少年のダビデ像とか代表作はたくさんあります。




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すごすぎる迫力 目が離せません。


マグダラのマリアはキリストの女弟子で、しかも結婚していたのではないかと最近話題の多い人ですよね。
聖女ですから、表現は美しいものが多いのですが、
彼が表現した彼女は、今にも倒れそうな瀕死のマリアです。
彼女の髪がそのまま長く衣服となって表現されています。
私はそれはドナテッロのセンスかと思っていました。でも、違いました。
南仏に辿り着いたマグダラのマリアは、奥深い山の洞窟で晩年を過ごしたという記述を
どこかで見つけました。
そこで彼女は自分の長い髪を体中に巻き付けていた...というくだりがあります。
なるほど。忠実な表現だったわけですね。それにしても鬼気迫る苦渋の表情です。
人生の過酷さがよく伝わってきます。



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泣けてきます......


向かい側には十字架に架けられたキリスト。それに向かって今にも歩き出しそうです。
ちなみにここは撮影が許可されていて、間近で観ることができます。


芸術家の魂を感じます。


continua








イタリア旅行 フィレンツェを目指す [旅行]


9月2日

先日のアッシジは9月3日じゃなくて、1日でした。混乱気味。
アッシジ駅に着いて、フィレンツェ行きの列車のチケットを買う。
が、窓口がしまっておる。
自動販売機で買おうとするが、なぜかエラーになって買えない。
う〜、イタリア語だとなんのメッセージか分からないので途方に暮れて、
後ろにいたお兄さんに目で助けを求める。
お兄さんに聞いたところでイタリア語で返ってくるから分からないのだが、
なんだかクレジットカードに問題があるらしい?
(イタリア語って、何を言ってるのか分からないんだけど、なんとなく意味が分かるから不思議)

ここでお兄さん、また別のお兄さんに聞いてくれて、駅のおじさんに何か言ってくれたらしい。
お兄さん曰く「窓口開くから、そこで買えるよ」みたいなことを言っている。
優しいのぉ。
が、駅のおじさん超のんびり屋らしく列車の時間が迫っているのにギリギリまで窓口開けない。
よっこらしょと封筒持ち出して、開けるためのハサミを探して.....チョキチョキしだして....
と、なんだかコントを見せられている感じになってきた。
前に並んでいたおばあさんも、肩をすくめてお約束のポーズ「やれやれ」
なるほど、イタリアお得意のスローライフですね。

なんとかチケットを入手し、ホームに出ると、先ほどおじさんに何か言ってくれたGUYと
目が合ってお互い笑う。
「まったく困ったもんだね」
「ハハ」
みたいな。妄想じゃありませんよ。アイコンタクトです。
爽やか笑顔に気を取り直してフィレンツェへ向かいます!

このイタリア旅行中、高校の後輩と連絡がついて会えることになりました。
彼女はビザを取得し、フィレンツェでがんばっていました。
まさかイタリアで知り合いに会えるなんて思ってもみませんでしたから、不思議なものです。

夕方5時過ぎにフィレンツェに到着。
さて、フィレンツェはオレに任せろと、友人をホテルまで引っ張ってゆくつもりが......
でんでん反対方向に歩いていて、結局地図を確認する始末。
それを見かねた通りすがりの日本人留学生が声をかけてくれました。は〜甘いんだな私。

本日のお宿は「HOTEL CITY」です。


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ここのホテルの調度品はかわいいのですよ。



このホテルは駅から近くて便利だし、ホテルの人も親切でした。
夜遅く「お湯が出ない」と子供並みの会話でフロントに行ったらすぐ来てくれて、
あげくあんなに何してもお湯が出なかったのにホテルの人がやったらすぐ出てきて.......
手間のかかる日本人観光客にも、まったくイヤな態度をとりませんでした。

さて、高校の後輩が働く「SUSHI NAMI」に行って夕食をとることにしました。
ドゥオーモの近く。Matteo Pelmieri通り。行ってみよう!
もう暗くなってますが、フィレンツェの夜もにぎやかです。どの街よりも人が声をかけてきます。
ドゥオーモ付近で、パラパラと雨が降ってきました。でも爽やかな雨です。ラッキーですね。

お店を無事に見つけて彼女を発見。以前会ったのは遥か昔なんだけど、会うと話がつきません。
彼女はもう3年も住んでいて、お店で働きながら陶芸をやっています。偉い!偉いよ!
そしてこのお店、オーナーは中国の方で、創作お寿司って感じですが、すごくおいしかったです。



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ビールもおいしく飲めちゃった。皆様もフィレンツェへお寄りの際は是非「SUSHI NAMI」へ!


代金もすごく安くしてくれて、本当にありがとうございました。
閉店間際だったので、彼女も一緒に出ることになり、近くのおいしいジェラート屋さんに
連れて行ってくれました。数あるジェラート屋さんの中でも一押しの「Vivoli」です。
彼女はお店の人とも仲良しでした。お店の人が「SUSHI NAMI」の常連らしいです。楽しそう。

フィレンツェの街のこと、自分のこと、将来のこと、熊本のこと。いろいろしゃべって
あっという間でした。
ホテルまで案内してくれて、彼女のおかげで何倍も楽しかったです。Grazie

残りわずかなイタリア旅行。明日は観るものてんこ盛りのフィレンツェ観光なので、
朝が早いです。Buonanotte!


continua



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