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イタリア旅行 アッシジ街歩き [旅行]


9月3日 

早朝6時。静かなアッシジの街。小鳥がせわしく鳴いています。
祈りの街を行くなら絶対早朝からと決めていました。本当の姿が見えるだろうと思ったからです。
まずは街のシンボル、サンフランチェスコ聖堂。


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薄暗い中、ほのかに明かりがついて、聖堂が浮き上がってるように見えます。


入り口に修道士さんが二人。
「Buongiorno」 わ、挨拶してくれた。勝手に世界ふれあい街歩き状態。
ここは6時からミサが始まります。この時間にここに来るのは修道士の人、敬虔な巡礼者の人くらい。
沈黙と祈りの空気に圧倒されて、東洋からトコトコやってきた観光客の私なんぞ、
安易に近づけない雰囲気です。
フランチェスコのお墓もここにあります。巡礼の旅人らしき人が、熱心にお祈りしてました。
アッシジを巡るなら、絶対早朝から動くべきです。
ここは教会の下の部分で、この上に有名なジョット作「小鳥に説教する聖フランチェスコ」などの
壁画があるのですが、この時期は8時30分からなので、後ほど寄ることにします。

一旦ホテルに戻って朝食をとり、駅の方に向かってサンタマリアデリアンジェリ教会を目指します。
駅の売店で教会への道を聞いたが、よく分からず。そばにいた少年がここ出て左へまっすぐ歩いて、
みたいなことを教えてくれた。道なりに歩いていると、線路の高架下をくぐって駅の反対側に出ます。
その道なりに歩いて行くと大きな教会が見えてきます。


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Santa Maria degli Angeli in Porziuncola


この教会が他とちょっと違ったところがあります。(いやかなり)
この教会の中に、また小さい小さい礼拝堂があるのです。
その小さい礼拝堂のことをポルツィウンコラの礼拝堂といって、ここでフランチェスコがずーっと
死ぬまでお祈りを捧げていたのです。よって、大事な巡礼地の一つとなっています。
その礼拝堂を守るように、この立派な外観の教会があるのです。
それにしてもこの礼拝堂のかわいらしさと言ったら!!宝石みたいに大事にされているのです。


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教会内部は撮影禁止ですから、資料から。


こんな何畳もないような礼拝堂の中で、信者の人が肩寄せ合ってお祈りしてました。
流れてきた賛美歌も、この中に描かれた絵も、とっても素敵でした。

教会前から出ているバスにのってアッシジの街に戻り、荷造りをしてチェックアウト。
これから街中を散策します。



まずサンタキアーラ教会。
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ピンクと白のストライプ!こんなかわいい教会みたことない。



ここにお祀りされている聖女キアラは、アッシジで生まれ、フランチェスコのファンになって
お祈りに一生を捧げた人です。


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先ほどの教会の壁のものですが、何か記念行事でもあるのでしょうか。


やはり、アッシジには欠かせない人のようで、大事にされています。
キアラさんがどんな人かは全く知りませんが、かわいらしい感じを受けるので、勝手に好きになりました。
この教会の下に彼女のお墓があって、たくさんの人がお参りしてましたよ。
教会の壁には壁画が描かれているのですが、ほとんど消されているにもかかわらず、
とても感じるところがありました。うまく表現できませんが。
この教会の案内冊子とか小さいカードが売られているので買い求めると
日本語版を出してくれたのでそれを買ったのですが、英語版でもかわいいカードがあるので
それも欲しいんだけどなぁ、みたいな顔をしていると
シスターが何も言わずに適当に見繕って手渡してくれました。ありがとシスター(;_;)

なぜかとても気に入ってしまったので、勝手にお気に入り教会に認定です。


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サンタキアーラ教会の前広場からの眺め。気持ちがいいです。




お次はサンルフィーノ教会です。


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ちいさな街に立派な教会がたくさんある。



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ファサードのバラ窓。何か人らしきものがバラ窓を支えていますね。



ここに祀られているのは、この街の守護聖人ルフィーノです。(フランチェスコではありません)
この教会でフランチェスコもキアラも洗礼を受けたのです。どれだけ歴史があるか分かりますね。
ルフィーノが殉教したのが238年.....?
今調べてて自分も歴史の古さにビックリしてしまいました。
だから地下にあんなに古い遺跡とかがあったのか!アッシジは紀元前のローマ時代からあるらしいのですが
フランチェスコに目が行き過ぎて、その前の歴史を見逃してました。すいません。

さて、ここいらでお昼を食べよう。いろんなお店がありますが、かわいらしい内装のこのお店。


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壁にエンジェルや鳥。手前にジェラートのコーンが。



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普通のお店なんですよ。かわいすぎるテーブルと椅子!でも決してディズニーランドみたいではない!



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友達のラザニアもおいしそう。あぁ〜ピザ食べたい......




この日はまた快晴で暑い!どうしようか迷ったが、やっぱりロッカマッジョーレには行かなきゃね。
ロッカマッジョーレとは、この街を守ってきた城塞です。
丘の上にあるので、坂道を延々歩きます。


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これは鍛われます。ヒイヒイ......



でも、あの坂をのぼれば..........


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絶景が望めます。見てきたキアラとルフィーノの教会が見えます。


気持ちのいい眺めです。街がミニチュアみたいに見えて一望できます。
何百年も変わらない景色なんだなぁ。
イメージ通りのイタリアの歴史ある郊外の街。
この丘を下りながら、ふとあることに気付きました。
なんか、実家の熊本の風景と似ている.......
糸杉が連なる緑の山々とか、いつも見る九州の夏の風景と同じ。
そう言えば、後から登場する高校の後輩も同じことを言っていた。なんだろうなぁ〜不思議。

さて、お土産も買って、最後にサンフランチェスコ聖堂に戻ります。
ジョットの聖フランチェスコの壁画を見なければ!この壁画、ジョット作とは言うものの、
未だ真贋がはっきりしないんです。「小鳥に説教する聖フランチェスコ」あんなに有名なのに。
なので、自分の眼で判断しなければ。
サンフランチェスコ通りをまっすぐ行くと、教会上部のゲートに出ます。

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早朝訪れたのは下部分



おや、人が溢れかえっております。でもこれはとても少ない方。
中に入ると観光客でごった返し状態です。早朝のあの雰囲気はふっとびました。
そして目的の壁画。思ったよりでかい!フランチェスコの一生を順をおって描いてあります。
例の小鳥に説教の絵は入ってすぐ左手にあります。
...........ジョット....。なのかどうなのか、確かにスクロベーニ礼拝堂やフィレンツェに残された
彼の絵を見ている者のとしては、怪しんでもおかしくないと思いました。
彼のお弟子さんが描いた...と見えなくもないです。色あせてみえちゃうかなぁ。
でもここ、他にも名画がたくさんあるから、あそこにもここにもと落ち着きません。

そして、ここですごい光景を見たのです!
出口の方へ行くと、そこに売店があるのですが、教会の売店とは名ばかりの、
百貨店状態でした。教会関連の本やCD、グッズは分かりますが、
お菓子、ハチミツ、ティーバッグ、化粧クリーム、歯磨き粉.......etc
そして脅威の低価格。しかも修道士さんがレジ、商品補充をするのです。.....お疲れさまです.......
思わず手を合わせたくなりました。
人がモリモリ押し寄せてくるので、高島屋のデパ地下以上です。
外に出ると、観光バスの大群。早朝見た沈黙の教会はレジャーランドに様変わりしていました。

やはりそこは小さい街とはいえ世界遺産の街。おもしろいっていうかなんていうか。
一日でいろんな面を見れました。

さて、夕方近くなってきました。今日はこれからフィレンツェに移動するので、
遅くまではいれません。
ホテルに戻って預けたスーツケースを受け取り、バスに乗って駅へ向かいます。


continua




イタリア旅行 アッシジ到着 [旅行]


アッシジの街が近くなると、クネクネとした結構急な坂を登っていきます。
バスの窓から左手にサンフランチェスコ聖堂が見えてきます。

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この巨大な聖堂の中には何があるのでしょうか



バスターミナルに着き、小さい城門をくぐります。
さてアッシジの宿になるHOTEL GIOTTOを目指します。
ちゃんと迷わないようにグーグルでチェックしたし地図もメモしてきたもん。もうばっちり。

でも...............!!ちょっとここですごく想定外なことが起こりました!

坂が急すぎます。

足が常に45度保ったまま歩くような状態です。ホテル、近いはずなのにまるで雲の上を目指してる感じ。



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アッシジの人はかなりの健脚に違いない。



ホテルに到着するころ、ちょうど夕日が沈むところでした。


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ため息と「素敵」しか出てこない。



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ちいさい三日月がかかる




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町並みはこんな感じに統一されています。



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洗練された感じの窓辺です。




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私の赤いバッグだって高そうに見えちゃうんだから。




夕食は近くのフォンテベッラホテルのレストランへ。
お客さん結構入ってて、にぎやかだった。お店の人も親切でおちゃめ。
飲み物を「ピーチジュース」と言ったら「モモ!」って叫んでた。私の方が何を言ってるのか分からず
ポケッっとしていた。あ........桃ね。そう桃です。
最後の方に入ったから、食べ終わる頃には客は私たちだけでした。
お店の人は手早く片付けをしてるんだけど、食後のデザートとか勧めてくれて、
ゆっくりさせてくれるような雰囲気を保ってくれていた。

さて明日はどう動こうか。作戦を練る。
ちょっと考えなければならないのは、フランチェスコが没したと言われる、絶対見逃せない
「サンタマリアデリアンジェリ教会」が、アッシジの街中ではなくここだけ駅の方にあるからです。
駅に着いた時に寄ってくればいいのですが、スーツケースがネックなのです。
教会が近いとは聞いていたものの、この時全く場所を把握しておらず、
おまけに駅では大荷物を預けられるようなところはないと聞いていたのです。

諸々考えて、明日は早起きするぞということになりました。

今晩はアッシジの夜。素敵!!


continua

イタリア旅行 アッシジへ [旅行]


9月1日  

スーツケースをゴロゴロひっぱり、山あり谷ありの道を乗り越えてサンタルチア駅に向かう。
駅は近いはずなのに、駅を目の前にして、まさかの階段(しかも石畳)が出現したりして、
巡礼者のような気分にさせます。楽なことばかり考えてはいけない.....

この日、ちょっと長い移動になるアッシジに向かいます。
自動券売機でアッシジまでのチケットを買うと、2枚でてきます。
フィレンツェで乗り換えなければならないからです。

ユーロスター    ベニス 13:27発 → フィレンツェ 15:30着
ローカル列車    フィレンツェ 16:13発 → アッシジ 18:44着

なんと5時間ちょっとかかります。でも、浮き足立ってる私には苦ではありません。
憧れていた場所に行けるのですから。
でも、浮き足立ちすぎて、買ったばかりのピザを丸ごと落としました。(子供か!)
イタリア人もビックリ。

車内に入ると、ファミリーが間違って私たちの席に座ってたり、狭くてスーツケースを
どこに置こうかと右往左往してたんですけど、
横にいたイタリアの男性がスマートに助けてくれましたよ。
さすがだな〜。イタリアの男性が優しいというのは本当でした。いたるところで助けてくれた。

ところで、イタリアの列車の座席位置ってすごくわかりずらい。図にすると


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ボックスシートみたいに向き合ってます


並びの番号だったのにまさかの対角線。次の駅で、56にイタリア人のおじちゃんと
57に女の子が乗ってきました。なんとも不思議な構図。ま、別にいいんですけどね。

2時間ほどでフィレンツェのサンタマリアノヴェッラ駅に到着。
ここも大きい駅だから、人がわんさかいます。
大好きなフィレンツェ。今日は乗り換えるだけなので、明日までお預け。
さてここから、ローカル線に乗り換えます。
席は自由なので、とりあえず飛び込んだ車両の空いてるところに座りましたが、
..............暑い!!暑いがゆえに窓は開けっ放しでカーテンが風でバッサバッサしてる。
いろんな人が乗ってるので、なんだか騒々しい。
(帰りは同じローカル線にも関わらず冷房が効いていたので、この車両だけ故障していたもよう)
今までユーロスターみたいにきれいな高速列車だったので、落ち着かない感じでした。が、


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「世界の車窓から」みたいな風景が飛び込んできたら、もううっとり。
ゆったりしてて、匂いがあって、鉄道の旅は楽しいです。

イタリアの列車は、アナウンスがないので、注意しとかないと乗り過ごしてしまいます。
事前にアッシジまでどのくらいの駅に停車するか分からなかったので、
駅に停車するたびに確認、そしてメモる。数えたらフィレンツェから15個目の駅でした。
でも、ずっと進行方向の左側の景色を見ていたら、アッシジを乗り過ごす心配はありません。
なぜって?彼方に今までの街とは格段に違う街が見えてくるからです。(写真撮っとけばよかった!)
白くて巨大な要塞みたいな建物が見えてきます。街のシンボル、サンフランチェスコ聖堂が
あんなに巨大だとは思わなかった!
それにね、街全体がなんとなく白いんですよ。今まで土色っぽい建物だったから、目立ちます。
来ちゃった、来ちゃったね〜。

駅はとってもこじんまりしていました。改札を出て右手にある売店でバスのチケットを買う。
駅から、あの街に辿り着くにはちょっと距離があります。
遠足なら歩いて行ってもいいかと思うんですけど、荷物と疲労を引きずっていますので。

駅を出て左手にバス停があります。ここを出発するバスはおそらくすべてあの街に行くかと思います。
バスに乗り込んだら、チケットを打刻機みたいなものに通します。
バスが走る道路は広くてきれいでした。多分、アッシジに来る人はほどんど観光バスで来るだろうから
整備されてるんだろうね、なんて友達と話しました。
こんなにちいさな街なのに、世界遺産に登録され、世界中からベネチアほどではないにしろ、
観光客が毎日訪れるんですから。その実態を、次の日に目の当たりにすることになります。


continua




イタリア旅行 ベネチア3日目 [旅行]


9月1日 ベネチア3日目

ベネチアは本当に不思議な街です。
歴史と権威があって、尚かつビエンナーレみたいに新しい流れも入ってくる。
昨日から、ベネチア映画祭も始まった。
何かうまく繋がっていますね。
それをもっと感じることになった場所。

プンタ デラ ドガーナ美術館  Punta della Dogana





プンタ?デ?何? 
ここに来るまで知らなかった。2009年オープンの新しい美術館。
元々税関として使われていた古い建物を利用して造られたもので、
外観はどっしりとしたベネチアの歴史を感じさせます。
この建物、あのグッゲンハイムと入札を争ったとありますから、すごそうですね。
でも、とてもいい場所にあります。
設計は安藤忠雄氏。内側は現代美術を展示するのに適した広々とした空間でした。
勢いのあるアーティスト達の作品が観れて、とっても幸せでした。
撮影禁止なので(あまり厳しそうではなさそうだったけど)、
ここで内側を観ることができないのが残念です。
ここを運営しているピノー財団は、たくさんのブランドを傘下にしているので、
美意識が半端じゃなさそうです。

途中、ベネチアではとっても珍しい雨がパラパラ.......
でも、すごく気持ちがよかった。お天気雨みたいな感じで、かえって爽やかです。
こちらの方に言わせると、Lukyらしいですよ。



continua


イタリア旅行 ベネチアのホテル [旅行]


8月31日。疲れてしまった私。ホテルに着くなりぐったりなってしまいました。
でも、このホテルのおかげでだいぶん回復いたしました。
それぐらい居心地のいいホテル。

Ca′ della Corte

別に特別豪華でなく、スイートでもないし、個人宅を改装した感じでエレベーターもない。
おいしいレストランを併設しているわけでもない。バスタブもない。

....でも、なんかとても落ち着くのですよ。



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ごく普通の風景。携帯のカメラで撮っても絵になる不思議。





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すごくかわいい照明




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壁のタペストリー そんなに高額に見えないけど、センスあり。






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お隣の素敵な中庭








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このお隣の立派な邸宅。このホテルオーナーの家らしい!





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アンティークキー 普通に使ってます。




この雰囲気に遠くで鐘の音。
ここで骨埋めてもいいか....と
思ってしまう。

ほど、うっとり。



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朝食をとるテラス





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テラスの向こうに続く煙突屋根



このホテルの女性スタッフの方がとても気さくで優しい方で、
それが居心地の良さの一つになっています。
つたない私たちの英語だけど、いろいろお話してくれてとても楽しかった。
ホテルが快適で、とってもよく眠れましたと言ったら、すごく喜んでくれた。
やはりそこがこのホテルのウリらしい。
「レストランやバーがないし、朝食が十分じゃないからイヤだという人もいるのよ〜」
なんてことを言ってましたから。

圧巻はこのホテルの中にオーナーのお部屋らしきフロアがあるのですが、
ちょっと覗いたら、映画のセットですか!!ってくらい素敵なお部屋でした......
日本で見るオシャレセレブラグジュアリー系雑誌も吹っ飛ぶセンスでした。
本場だ.....か、かないません......

そのオーナーは女性なのですが、この方も気取った感じなんてありませんでした。
わかった。このホテルはこの人達の高い美意識で作られてるんだ。
だから、自然体で居心地よくいれるんだ.........................勉強になりました!!



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なんでもない象牙色のキャンドル、造花、ほどけたリボン
でもオシャレ!!
ナゼ!




continua





イタリア旅行 続2日目  [旅行]


ビエンナーレ会場を一通り観た後、今度は島中にある各国の展示場を回ります。
その中の一つ、リトアニア館。
迷いつつ辿り着いた所は、家が立ち並ぶ先にフワッと空間が開けた、
小さな広場にポツンとありました。古い小さな教会のような建物でした。

1階は何もなくて、階段を上った2階が展示室です。ガランと広い空間に
男女2人のスタッフ。
先客の座るソファの前に、何点かの作品。
奥に白いカーテンが垂れ下がってて、その後ろにたぁくさんの作品。

「?」

なんだろう。ここは単なる作品倉庫?
とりあえず座って、目の前に置いてある作品を眺めていると、
女性スタッフが声をかけてくれた。
ここに置いてあるカタログから作品を選んでください。その作品を出しますから。
って感じのことを言われた。

なるほど、目の前にある作品も、今までの来館者が選んだものだったんだ。
だからいろんな種類の作品がその作品同士の意図とは全く関係なく並んでいるわけ。
なので、その日その日で全く違う空間を作り出している。

ではさっそくセレクト。とはいえ、とってもとっても分厚いカタログなんですよ!!
目を通すだけで大変!
まったく勘で選んで持ってきてもらう。
男性スタッフが、白いカーテンの奥から作品を出してきます。
出されてきてその作品を眺める。
........これ、結構緊張しますよ。自分の眼を試されてるような気がします!





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私が選んだ2対の版画作品 心象風景なのかな



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友達が選んだ作品




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先客のマダムが選んでいった作品。なかなかおもしろいではありませんか?





このリトアニア館のタイトル「Behind The White Curtain」
特別表彰されています。
展示されているものをなんの疑いもなく眺めていることに慣れていると、
この展示で見方が変わってきますね。
見る側にも責任を感じてしまいました。

ちなみに、この展示は変化するので、1日ごとに記録しているらしいです。
最後にどんな記録集になるのか、見てみたいところです。



continua




イタリア旅行 べネチアビエンナーレ2日目 [旅行]



8月31日 


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Arsenale会場



古い倉庫のような空間を使った展示室です。昨日のGiardiniとはまた違う雰囲気です。



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いろんな展示がしてあるのですが、なんせ広いので、観やすいです。




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おじさんがコマ送りみたく写っています。



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Mariana Castillo Deball



今回は1970年代後半生まれ、私より若い作家を多く招聘していると聞きました。
若くて優秀なアーティスト達、観ていると自分ってなんだかなぁと感じてしまいますが、




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James Turrell



自分を見失わないようにしないと。

なんて、考えさせるのも
Artの役目.......かと。



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延々溶け続ける...会期最後には足だけとかになってるのかな?





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姉妹の作家だそうです。姉妹で制作ってどんな感じなんだろう




今回金獅子賞を獲得したChristian Marclayの「The Clock」
ちょっとしか観れなかった.....アップになったアルパチーノしか
覚えていない......。
でも、横浜トリエンナーレに出品されているらしいので、
絶対に観に行かなくては。




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おまけ。老舗の Cafe Florian のおじさま。




continua




イタリア旅行 ベネチアビエンナーレ [旅行]



8月30日 ベネチアビエンナーレ Giardini会場


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チケット売り場混んでます。Giardini+Arsenale、€20


この日もいいお天気。たくさんの人が見に来ています。
ご覧のように、年齢層の高い方が多くいらっしゃるわけですよ。
ビエンナーレ会場観て回って感じたのは、そういう年齢層の高い人達が関心を持って、
ワクワクしながら観ているなってところ。しかも群れずに、単独でスタスタ観て回ってる
マダム達を結構見ましたよ。

各国パビリオン、企画展、展示が目白押しで時間が足りません。
もっとコンセプトや背景を理解して、展示と向かい合いたかったです。
帰ってきて、あ〜あの作品にはそんな意味が.....なんて分かると嬉しいですけど、
前もって知っておきたかったですね。
そのためには英語!!やはりお勉強しなくては。一番の課題です。

私はあまり写真を撮らないので、参考になるものがあまりありません。どの展示会場だったかは
記憶が薄れてきました。すいません。




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最初に入ったパビリオン。てことはスペインかな?




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舞台装置?のような展示。興味があったのですが....コンセプトもっと知りたい。
ベルギーかオランダの展示(だと思いましたが)



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Cindy Sherman



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粘土で思い思いのメッセージを




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これが動き出すとキュルキュルすごい音。戦車ひっくり返してその上を




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空間すべて使って、再生のイメージととりましたが。



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紙の加工は手作業なんでしょうか。



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案内板もセンスがあります。





continua

イタリア旅行 ミラノからベネチア [旅行]



8月29日  EUROSTAR 14:35 ミラノ発 → 17:10 ベネチア着

駅の自動発券機は使いやすいので、便利です。
ユーロスター2時間半で水の都に到着です。
サンタルチア駅を出たら、運河に船に人!!
こんなちいさな島に毎日飽きもせずにたくさんの人が訪れる。
内陸のミラノとはまた全然違う風土で、日差しが厳しいです。暑い!



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ビエンナーレの垂れ幕が。



車は走れない。どこまでも徒歩。ガタゴトの石畳。迷いやすい道。重いスーツケース。
不便極まりなき都市ですが、世界中に愛される都市。
どうしてこんなに長い間魅力的な都市であり続けるのか、不思議です。



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サンマルコ寺院 





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何百年も前から描かれたロケーションですね。





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タイムスリップしたような感じにさせます。





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夜の8時でも明るい。だから夜も長く楽しめる。



continua





イタリア旅行 最後の晩餐 [旅行]



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cenacolo vinciano



14:00 サンタマリアデルグラツィエ教会 (Chiesa di Santa Maria delle Grazie)

やっと、念願の最後の晩餐を観ることができる。
ダヴィンチが描いた「最後の晩餐」は、イタリア語だとCenacolo Vincianoというらしいです。

20分前には来ないと、予約キャンセルしちゃうわよ!ってあったのに、
前日に観に行った友達は5分前でも全然平気だったと言っていました。そんなものか.......

3重くらいのガラスの扉を経て、描かれているお部屋に入ります。
まるで、ケージから放されたネズミ状態。
そのお部屋、元は食堂だったのですけど、想像以上に広かったです。
よって、絵も大きかった。
何百年も経てますから、損傷は仕方のないことですけれど、ダヴィンチ特有の優美さと力強さを
十分に感じることができます。実際は、もっと白っぽいです。
それにしても、それぞれの表情の多彩なことといったら!話し声が聞こえてきそうじゃないですか?
ダヴィンチの観察眼が生かされてるんでしょうね。
キリストが、みんなの前でいきなり「この中に裏切り者がいる」と言い放った直後の
衝撃と困惑を、このたった1枚の絵だけで表現できている.......


また、G.ヴァザーリ「美術家列伝」によると、

「キリストの頭部は未完成にした。キリストのイメージに要求される、かの天界の神聖さを与えることなど
できないと考えた。」
「キリストの頭部は、それを地上で探したくはなく、あまり考えることもできないので、
イマジネーションの中でその美しさや天の優雅さを自分には把握できるように思われるが、
それは、神聖な頭部であらねばならない。」

ダヴィンチも頭抱えたでしょうね。
ユダの頭についても「史上最悪の残忍な魂」を表現するのに
そうとう悩んだらしいですが、そちらはどうにかできたらしいです。

もっと頭観とけばよかった!!予習が足りなかった........


この教会自体も素晴らしいですよ。中庭が有名です。
ミラノの教会、なぜかお昼休みがすごく長いですから(12時に閉まって、次3時ね...みたいに)
確認して行った方がいいですよ。


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Chiesa di Santa Maria delle Grazie


ミラノの守護聖人を祭ったサンタンブロージョ教会を訪れた後、お城の公園に行きました。
夏休みだからなのか、たくさんの人が集っていました。
日光浴、みんな大好きなのね。日本とは真逆の、日焼け万歳!状態。
確かに日に焼けていた方が、オシャレに見えましたね。日焼け対策している自分がバカらしくなってしまいました。
ノースリーブのワンピース着て、スタスタ歩きたい!
ミラノはおじちゃん達が元気で、公園で集まって太鼓たたいてましたよ。
すごく楽しそうだった!


continua


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