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イタリア旅行 気になった聖人 [旅行]

旅行記に入る前に、気になっていた聖人を調べました。

今回巡った各都市、特にミラノベネチアの美術館で観た
絵画の中に登場するある聖人。

どこ行ったって、彼は頭を背後から割られているんです。
血が吹き出して、剣か斧が刺さったままで手を合わせている。
もしくは自分から出た血で何かを書いている。
出で立ちはザビエル神父みたいだから修道士?
重要なそうな場面に登場するし、とにかく彼の登場率が多いこと。
こんなに多くなかったら、わたしたちも気にしなかったのだけど........

聖人辞典で調べたら、該当する人が一人。
彼の名前はトマス・ベケット。イングランドのカンタベリー大司教
イングランドの王様と教会の権利を争って怒りを買い、
王様が放った4人の騎士によって教会内で殺された。
教会内での殺人など大変な蛮行。殉教者として聖人になった。

カンタベリー大聖堂はイギリス国教会の総本山、そこの大司教ですから
当然相当な人物の方なんですよね。
カンタベリー物語の舞台になっているから、とても歴史が古くて
向こうだと誰でも知っている人物なんだろうな。
描かれている聖人が誰なのか、すぐに特定できるようにエンブレム(アトリビュート=象徴物)
が付いているんだけど(聖母マリアには白い百合みたいに)
この人の場合は頭に突き刺さった斧なのかなぁ。イタいなぁ。

でも本当にこの人なのかなぁ。

ちなみにインターネットの守護聖人という方もいらっしゃるみたいで。
スペインのカトリック教徒たちが、インターネットを司る聖人を認定して欲しいと
バチカンにかけあったとか。
エンブレムがりんごとか窓だったりはしないだろうけど。



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continua


イタリア旅行 イタリアを目指して [旅行]

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念願だった、ヨーロッパへ行くことができました。
15年前、ツアーでヨーロッパ旅行をして以来、また行ける日を心待ちにしておりました。
何故にイタリアなのか。
2年に1度、ベネチアでアートのコンペが開かれるからです。
今でこそビエンナーレやトリエンナーレというものが盛んになりましたが、
ベネチアビエンナーレはそのはしりともいうべきもので、歴史があり権威あるものなのです。
期間中に各国パビリオンがたち、その国を代表するアーティストが展示をします。
企画展も含めて展示が目白押しです。
私は1度は訪れて実際観たいと思っていました。
ベネチアをメインに、4都市を友達3人(4人になったり、2人になったり)と回りました。


旅の計画は2ヶ月前くらいから。結構ギリギリでした。
3人のスケジュールが合うという奇跡の期間があったので、行こう!ということになりました。
マルペンサ空港があるミラノとベネチアの旅程は決まりましたが、
その先どこに行くかで迷いに迷う。だって魅力的な都市がたくさんありすぎるんですもの!
ベネチアから南仏に行きたい、あ、ウィーンにも行ける。パリだって行けるよ!
ルッカ?チンクエテッレ?ドロミテ渓谷もおすすめだって!
地図って見てるだけで楽しいですよね。でも楽しすぎて選べなくなり、思考停止。

結局私が行きたいところということになり、最初に思い浮かんだ「アッシジ」に行くことに決めました。
何故にアッシジなのか?
......分かりません。漠然とイタリアの歴史ある田舎の街を散策してみたかったのです。
自然に飢えていたのかもしれません。
聖人フランチェスコが自然讃歌の人物であったことも、理由の一つです。

ベネチアからアッシジに向かうには、フィレンツェを経由します。花の都フィレンツェですよ!
ここも美術をやっている人間にとっては天国なので、ではフィレンツェにも行こうということになり、
やっと旅程が決まりました。

最初の私のミッションはミラノのサンタマリアデルグラーツィエ教会にある
ダヴィンチの「最後の晩餐」の予約をすること!
修復後厳しくなって、25人ずつ15分間だけみせるという完全予約制システムになっております。
今は公式のサイトからネットで予約できます。しかし、チェックする時で予約可能かどうかが
異なるので、よく見ておかなくてはなりません。
以前見た時は予約できなかったけど、行く直前になってキャンセルが出て、予約できたりするみたいです。


私もそうでした。ある朝チェックしたら予約できるじゃないですか!
図書館から借りたイタリア語辞典と自宅の英和辞書をひっくり返して確認しながら予約。
すごいですね〜私でもできた。
でも、実際観るまでは不安でした。向こうから送られてきた受領書のようなものを3枚くらいプリントして
持って行きました。
たいそう厳しくて、カードで先払いだし、キャンセルしても払い戻しはありません。

こうしてホテルも友達と手分けして予約し、必要なものを買いそろえたりして準備していきました。


continua





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