イタリア旅行 アッシジ街歩き [旅行]
9月3日
早朝6時。静かなアッシジの街。小鳥がせわしく鳴いています。
祈りの街を行くなら絶対早朝からと決めていました。本当の姿が見えるだろうと思ったからです。
まずは街のシンボル、サンフランチェスコ聖堂。
薄暗い中、ほのかに明かりがついて、聖堂が浮き上がってるように見えます。
入り口に修道士さんが二人。
「Buongiorno」 わ、挨拶してくれた。勝手に世界ふれあい街歩き状態。
ここは6時からミサが始まります。この時間にここに来るのは修道士の人、敬虔な巡礼者の人くらい。
沈黙と祈りの空気に圧倒されて、東洋からトコトコやってきた観光客の私なんぞ、
安易に近づけない雰囲気です。
フランチェスコのお墓もここにあります。巡礼の旅人らしき人が、熱心にお祈りしてました。
アッシジを巡るなら、絶対早朝から動くべきです。
ここは教会の下の部分で、この上に有名なジョット作「小鳥に説教する聖フランチェスコ」などの
壁画があるのですが、この時期は8時30分からなので、後ほど寄ることにします。
一旦ホテルに戻って朝食をとり、駅の方に向かってサンタマリアデリアンジェリ教会を目指します。
駅の売店で教会への道を聞いたが、よく分からず。そばにいた少年がここ出て左へまっすぐ歩いて、
みたいなことを教えてくれた。道なりに歩いていると、線路の高架下をくぐって駅の反対側に出ます。
その道なりに歩いて行くと大きな教会が見えてきます。
Santa Maria degli Angeli in Porziuncola
この教会が他とちょっと違ったところがあります。(いやかなり)
この教会の中に、また小さい小さい礼拝堂があるのです。
その小さい礼拝堂のことをポルツィウンコラの礼拝堂といって、ここでフランチェスコがずーっと
死ぬまでお祈りを捧げていたのです。よって、大事な巡礼地の一つとなっています。
その礼拝堂を守るように、この立派な外観の教会があるのです。
それにしてもこの礼拝堂のかわいらしさと言ったら!!宝石みたいに大事にされているのです。
教会内部は撮影禁止ですから、資料から。
こんな何畳もないような礼拝堂の中で、信者の人が肩寄せ合ってお祈りしてました。
流れてきた賛美歌も、この中に描かれた絵も、とっても素敵でした。
教会前から出ているバスにのってアッシジの街に戻り、荷造りをしてチェックアウト。
これから街中を散策します。
まずサンタキアーラ教会。
ピンクと白のストライプ!こんなかわいい教会みたことない。
ここにお祀りされている聖女キアラは、アッシジで生まれ、フランチェスコのファンになって
お祈りに一生を捧げた人です。
先ほどの教会の壁のものですが、何か記念行事でもあるのでしょうか。
やはり、アッシジには欠かせない人のようで、大事にされています。
キアラさんがどんな人かは全く知りませんが、かわいらしい感じを受けるので、勝手に好きになりました。
この教会の下に彼女のお墓があって、たくさんの人がお参りしてましたよ。
教会の壁には壁画が描かれているのですが、ほとんど消されているにもかかわらず、
とても感じるところがありました。うまく表現できませんが。
この教会の案内冊子とか小さいカードが売られているので買い求めると
日本語版を出してくれたのでそれを買ったのですが、英語版でもかわいいカードがあるので
それも欲しいんだけどなぁ、みたいな顔をしていると
シスターが何も言わずに適当に見繕って手渡してくれました。ありがとシスター(;_;)
なぜかとても気に入ってしまったので、勝手にお気に入り教会に認定です。
サンタキアーラ教会の前広場からの眺め。気持ちがいいです。
お次はサンルフィーノ教会です。
ちいさな街に立派な教会がたくさんある。
ファサードのバラ窓。何か人らしきものがバラ窓を支えていますね。
ここに祀られているのは、この街の守護聖人ルフィーノです。(フランチェスコではありません)
この教会でフランチェスコもキアラも洗礼を受けたのです。どれだけ歴史があるか分かりますね。
ルフィーノが殉教したのが238年.....?
今調べてて自分も歴史の古さにビックリしてしまいました。
だから地下にあんなに古い遺跡とかがあったのか!アッシジは紀元前のローマ時代からあるらしいのですが
フランチェスコに目が行き過ぎて、その前の歴史を見逃してました。すいません。
さて、ここいらでお昼を食べよう。いろんなお店がありますが、かわいらしい内装のこのお店。
壁にエンジェルや鳥。手前にジェラートのコーンが。
普通のお店なんですよ。かわいすぎるテーブルと椅子!でも決してディズニーランドみたいではない!
友達のラザニアもおいしそう。あぁ〜ピザ食べたい......
この日はまた快晴で暑い!どうしようか迷ったが、やっぱりロッカマッジョーレには行かなきゃね。
ロッカマッジョーレとは、この街を守ってきた城塞です。
丘の上にあるので、坂道を延々歩きます。
これは鍛われます。ヒイヒイ......
でも、あの坂をのぼれば..........
絶景が望めます。見てきたキアラとルフィーノの教会が見えます。
気持ちのいい眺めです。街がミニチュアみたいに見えて一望できます。
何百年も変わらない景色なんだなぁ。
イメージ通りのイタリアの歴史ある郊外の街。
この丘を下りながら、ふとあることに気付きました。
なんか、実家の熊本の風景と似ている.......
糸杉が連なる緑の山々とか、いつも見る九州の夏の風景と同じ。
そう言えば、後から登場する高校の後輩も同じことを言っていた。なんだろうなぁ〜不思議。
さて、お土産も買って、最後にサンフランチェスコ聖堂に戻ります。
ジョットの聖フランチェスコの壁画を見なければ!この壁画、ジョット作とは言うものの、
未だ真贋がはっきりしないんです。「小鳥に説教する聖フランチェスコ」あんなに有名なのに。
なので、自分の眼で判断しなければ。
サンフランチェスコ通りをまっすぐ行くと、教会上部のゲートに出ます。
早朝訪れたのは下部分
おや、人が溢れかえっております。でもこれはとても少ない方。
中に入ると観光客でごった返し状態です。早朝のあの雰囲気はふっとびました。
そして目的の壁画。思ったよりでかい!フランチェスコの一生を順をおって描いてあります。
例の小鳥に説教の絵は入ってすぐ左手にあります。
...........ジョット....。なのかどうなのか、確かにスクロベーニ礼拝堂やフィレンツェに残された
彼の絵を見ている者のとしては、怪しんでもおかしくないと思いました。
彼のお弟子さんが描いた...と見えなくもないです。色あせてみえちゃうかなぁ。
でもここ、他にも名画がたくさんあるから、あそこにもここにもと落ち着きません。
そして、ここですごい光景を見たのです!
出口の方へ行くと、そこに売店があるのですが、教会の売店とは名ばかりの、
百貨店状態でした。教会関連の本やCD、グッズは分かりますが、
お菓子、ハチミツ、ティーバッグ、化粧クリーム、歯磨き粉.......etc
そして脅威の低価格。しかも修道士さんがレジ、商品補充をするのです。.....お疲れさまです.......
思わず手を合わせたくなりました。
人がモリモリ押し寄せてくるので、高島屋のデパ地下以上です。
外に出ると、観光バスの大群。早朝見た沈黙の教会はレジャーランドに様変わりしていました。
やはりそこは小さい街とはいえ世界遺産の街。おもしろいっていうかなんていうか。
一日でいろんな面を見れました。
さて、夕方近くなってきました。今日はこれからフィレンツェに移動するので、
遅くまではいれません。
ホテルに戻って預けたスーツケースを受け取り、バスに乗って駅へ向かいます。
continua
2011-10-16 17:38
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コメント(4)
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あー。なんかもう、本当になつかしいな〜
時間目一杯よく回った! 楽しかった!
アッシジは見るものも沢山、
生活と信仰と観光っぽさが
すごくいいバランスでまとまっているような
とても過ごし易い場所でした。
それにしてもイタリアの教会、見所満載で楽しい!
当時のキリスト教バブル感みたいなもの(?)を感じます。
by yurimakko (2011-10-16 22:15)
聖人フランチェスコの功績はでかいですね。
衰え知らずの彼の人気ってすごいと思う。
彼をモチーフにしたものは絵だけではなくて、
音楽にもなってるよね。リストが作曲したやつ。
彼ってホントに何者なんだろう。
by ミナ (2011-10-17 00:29)
曲あるの?リスト??
聞いてみたーい!
by yurimakko (2011-11-04 22:52)
あれ?リーも知ってるようなこと言ってなかったっけ?
のだめも弾いてたよね〜
リストもジォットみたいに彼のことを作品にしているんだよね。
不思議〜
by ミナ (2011-11-04 23:25)