作品紹介⑥ [絵]
手の届かないところ
F50 紙本着彩
手の届かないところ
S50 紙本着彩 箔
なぜ海とセットにして描くのか。
海は生命の源であり、私たちもそこから這い上がって
進化してきたと言われています。
広大な海に母性を感じたり、
波の音に懐かしさを感じたりするのは
そのせいだと言えるでしょう。
私たち多くの生物は純粋な自然の産物です。
けれど、勝手に都合のいいように
人工的に作られたものは、
見た目はなんら他の生物と変わらなくても
原点は違うのではないか。
しかも望んでそうなったわけでもない。
それらが海と対面した時、
何か違和感を感じるのではないか。
生命の源である海に、憧れを抱くのではないか。
という、私の勝手な想像の図です。
作品紹介⑤ [絵]
祝福
F40 紙本着彩 箔
空、海、風、土
この下に生まれるものすべてに
祝福を。
箔は下地に使ってきたのですが、
最近、金属の質感をそのまま生かすのもいいかと思い、
今回はそういう見せ方をした作品をいくつか制作しました。
しかしながら、作品全体が3分割されるような
構図をとってしまったので、反省。
作品紹介④ [絵]
白衣ノ森
F100号 紙本着彩
静かな森に何かがしんしんと降ってきた。
天から降りてくるものは、恵みばかりだとは言えない。
白衣に包まれて、永遠に眠りにつくのか、
再生するのか。
森を一つの生命体として、
その形を何かの生き物のようにしました。
ある北の国に、大変な土壌汚染に晒された場所があります。
人間は未だに住めないのだけれど、
そこは、動物たちが住む不思議な森になっていました。
それがヒントでした。
この作品は一番厚みがあります。
胡粉をマチエルのようにこってりのせて、
洗って、描いて、刻んで。。。。。
思い通りの形にならなくて、随分苦労しました。
いつまでも手を入れていた作品です。
この絵、出しちゃいけないかも。。。
軽蔑されるかも私。。。。
と、直前真っ暗になるほど心配していました。
が、意外に好評頂いて、画廊で見ると
白い壁と綺麗にマッチしていました。
最後まで諦めてはいけませんね。
このシリーズを、もう少し続けてみようと思います。
作品紹介③ [絵]
葦舟
F6 紙本着彩
孔雀?蝶?
なんだか雌しべのようなものも見えるけど、
変なところから触覚みたいなものも出てる。
...........何者?
美しいものを作ろうとして
美しいもの同士をかけあわせたのに、
人間の役に立つようなものにはならなかった。
だからこれは失敗、捨てておいて。
______________________
古事記の最初の方に出てくる、国生みの場面。
女性の方からプロポーズしたのが間違いで
不具の神様を授かった。
不具であるがために、この神様は
葦で作った舟に乗せられ
海に流されてしまった。
______________________
遺伝子も神の領域。
この2つのイメージが重なり、
生み出されてしまった何者かが
葦舟に乗せられてどこいくあてのない
旅の船出をしているところ。
です。
作品紹介② [絵]
爽やかな感じの0号3作品。
カモメのドレス
紙本着彩
吹き抜ける風と波がいつの間にか同化し、海のリズムを紡ぎだす。
新しい春
紙本着彩 箔
今年も新しい春が巡ってきた。皆、太陽の方を向いて。
最終的に爽やかに仕上がってますが、これもかなり洗って、
そして銀箔を貼ってまた洗ってと、かなり手をかけています。
高貴な種
紙本着彩
もはや純粋な自然な種子は希少なものになりつつある。
淡い色調は軽やかに見えますが、何十回と色を重ねています。
小作品は、小さいから簡単だというものではなく、自分の手の内でいかようにも
手を入れられるので、意外に時間がかかっていつまでも仕上がらないということがあります。
それに小さいと、間近で鑑賞されるので、それに耐えうるように丁寧な仕事が必要です。
個展終了 作品紹介① [絵]
無事に個展が終了いたしました。足を運んでくださった皆様。ありがとうございました。
私が不在でお会いできなかった方々、申し訳ありませんでした。
広い会場で自分の作品を並べてみるのは、家ではできないことなので、
今現在の自分の世界観を認識できてよかったです。
ぐちゃぐちゃになって、こんなの人様の目に触れさせてはいけないかもしれない
などと、個展直前は思ってしまうのですが、意外に反応が良かったりして、
自分では分からないものです。
今回の1番人気作品 「特別な木」F30号
紙本着彩、銀箔
この作品はどの作品とも似たところがなく、不思議な色合いで、
一人存在感を醸し出していました。
これは途中上半分を大幅に洗い落とし、途方に暮れてとりあえず寝て、
次の日にはなんだか形になって完成してしまった不思議な作品です。
どのようにして描いたのかよく聞かれましたが、
本人もよく覚えておらず、上手く説明できない始末。。。
丸い形は丸く洗い落としてます。もう洗いすぎで毛羽立ちも見えます。
微妙なグレー調の色合いに、硬質な金属の質感を合わせたら美しいかもしれないと考えて、
下半分は銀箔を貼り付けただけにしてあります。
最近黒い色を割りと使うのですが、
黒と言っても多彩にあり、純黒や岩黒が最も黒い色ではありません。
綺麗で、品のある「真っ黒」を見つけたので、それを下半分に塗ってあります。
星の形が上手く嵌り込んでるのがお気に入りかなぁ。
今、私の部屋に飾ってあります。
これから1枚ずつ、説明を加えながら作品をアップしていきたいと思います。
描けるのは明日まで! [絵]
絵に囲まれるのも明日まで。
エアパッキンと格闘するのも明日まで。
1度梱包した100号、わけあって開けてみたら
。。。ひどすぎる。
時間を置いてみるとひどいところがよく分かる。
50号もまだできてないのに今日は100号2つに
手間がかかった。
ラストスパート〜〜〜〜!!
私なりの鎮魂の絵です
爽やか系もあります。
(画像悪くてすいません。)
本日のスケッチ [絵]
今日もいいお天気でした。
人間も動物や昆虫のように、暖かくなると外に出たがります。
春は楽しんでいるうちにすぐに終わってしまうので、今の春の形を写しておこうと
気がはやります。
というより、苦手な冬が終わったという反動ともいえます。
今日行ったのは広大な植物公園の中の梅園。
じっとりとして柔らかい梅の木の根本の土が穴だらけでした。
なんだろう。。。
「モグラだな。」おじいさんが孫に向かって言った言葉が聞こえました。
モグラ!本当かどうか分かりませんが、柔らかい土の上を踏みしめていると、
そんな気がしてきます。
椿の木に挑戦しましたが。。。失敗。。。
梅をスケッチ [絵]
梅が真っ盛りです。梅の枝ぶりが好きで、あのダイナミックな動きを見ていると
画面に思いっきり描きなぐりたくなるのです。
この機を逃したらすぐに桜の季節が来てしまう!ということで、
お天気もいいのでスケッチに出かけました。
都内桜の名所はたくさんあるでしょうが、近めで場所が広そうな新宿御苑に行きました。
梅密集地帯発見
そもそも、梅の枝はなぜこんな形をしているのでしょう。
根から水を吸い上げているうちにこんな形になってしまいました!
といわんばかりの激しく賑やかな生命感に溢れています。
それとも、春を一番に告げるという使命感からか、勢いがあるのかもしれません。
木の種類によって、性格があるかもしれない。と最近思います。
梅と桜は似ていますが、性格はまったく違うと思います。
絵を描いてると必ず声をかけられます。
そこで全く知らない人との会話も結構楽しいです。特に子供。
私が何をしているか気になって仕方がない子供たちは、遊んでるふりをして近寄ってきます。
そして必ず褒めてくれます。というよりとりあえず褒めとくしかないんでしょうが。
梅の花と同じくらい活気に溢れています。
天気がいいとはいえ、風が強いしじっとしていると凍えそうな中、
以外に手強かったのですが、2時間かからないくらいでどうにか仕上げ。
今回はパステルを使用
春らしい感じはでたと思います。