グループ展終了 [絵]
女流日本画家12人展は無事に終了いたしました。
足をお運び頂いた方々に心から御礼申し上げます。
12人様々な表現なのに、
上手く一つの空間に収まりました。
今回デコラティブな額を付けました。
私は合っていると思いますが。
みんなに額屋さんはどこなのか聞かれました。
12人だから一人4点あれば十分なのに、
私一人で8点も持って行きました。
でもなんとか飾れました。
他の出品者の方々の作品
若々しい感性に触れて、
お互い勉強になったと思います。
ハナミズキ [絵]
祖父に頼まれていたハナミズキの絵を
やっと描きあげました。
戦後、アメリカに桜を贈ったお返しに
日本にやってきたのがハナミズキです。
当時はまだ誰も見たことがなくて、
でも花が咲くととても美しいのでみんなが植えたがり、
造園家の祖父はその依頼に応じて
随分いろんな所に植えにいったそうです。
おかげで随分儲からせてもらった。
という、思い入れがあるのだそうです。
ハナミズキは5月頭あたりに咲き出し、
結構散るのが早いです。
二子玉川界隈はハナミズキがたくさん植えてあるので
観察できるわと思って近づいた所.......
高い。。。。
思ってた以上に高い位置で花が咲いており、
全部見上げる形でしか見れませんでした。
しょうがない、資料かき集めてなんとか描きました。
サイズはF6号。下図用の紙に構図を考えながら下図を描きます。
チャコペーパーが見当たらないので、しょうがなく
紙の後ろに木炭を塗りたくり、本画に転写。
転写する前に本画には下地として黄土を塗っておきました。
骨描き、多少隈取りを施します。
どんどん彩色していきます。
一通り花を描いたら、背景の色を考えます。
この時点でまだどのような背景色にするかは決まっていません。
よって、色んな色が入ってすごいことに......
折角描いた花が消えそうですが、花と背景は一度馴染ませる必要があります。
背景にとりあえず色を置いたら、再び花を描き起こします。
この繰り返しです。
とにかく赤い色の難しさと言ったら......
背景にうっすら空を感じさせるような爽やかな空色を入れたいのですが、
白はいいとしても、赤に合う空色の具合を考えているうちに
なんとなくオレンジがかったベージュが入ってきて。
ベージュと空色を交互に塗り重ねては洗って......の
繰り返し、風合いを出すために金泥をかけたりもしました。
うっすら空色を出すのに一苦労。
この作業と同時に花も描いています。
白い花はいいのですが、赤い花は手間がかかりました。
完成。
ちょうどお教室の展示に講師作品を出品しなければ
ならないので、額装して展示。
客観的に見れていいです。
そして、お待ちかねの祖父の元に納品。
いたく気に入ったご様子。
よかった。
少しは祖父孝行できたのではないか?
と思っています。
落款2 [絵]
1cm四方の落款押すのに
神経使い過ぎて頭が痛いです。
位置、印の色....
どんなに美しい落款を持っていても
押し方が悪ければ台無し。
金泥で押すのはとっても難しいんです。
でも、やっぱり違う。
小さな印を押すだけで
絵が違って見えてくる。
上手に押す練習しなきゃ!
落款 [絵]
やっとお気に入りの落款を
手に入れることができました。
ひらがなで育った私にとっては
とても嬉しいことです。
名前の由来である漢字を当てはめて
小さい方は中国の古い文字で
中国戦国時代の金文という書体です。
大きい方は篆書を多少アレンジしたもの
だそうです。
何も言ってないのに、
篆刻家の方が私が春季創画展に出品
しているのを知って、
わざわざ絵を見に行ってくださいました。
そんな誠実なお仕事をされる会社は
こちらです↓
玉煙堂
小さいルオーの部屋 [絵]
久しぶりに出光美術館に行ったら、
そこに小さなルオーの常設展示室を見つけた。
キリストの受難がテーマの
小さい絵が4点。
とても素晴らしくて
ずっと見入ってしまいました。
日常の煩わしいこと
忘れられます。
春季創画展 終了 [絵]
特別な木
S50号
第39回春季創画展が終了いたしました。
たくさんの方に観に来て頂いて、
たくさんの方から受賞のお祝いの
言葉を頂きました。
私より喜んでくれる方もいて
感激しました。
この作品は地方へ巡回します。
その土地で、またたくさんの方に
観に来て頂けたら嬉しいです。
木村みな HP完成 [絵]
ついに!念願のHPを開設することができました。
2005年から今までの作品を観ることができます。
一覧で観てみると、今までの作品の流れが分かって
自分でもおもしろいです。
覗いてみてください。
作品紹介⑨ [絵]
特別な花
F0号 紙本着彩 箔 水溶絵具
青い美しい花に見えますけど
実は、何かどこか
違うんです。
特別なのです。
それは知らない方が
いいと思います。
そういうことが
世の中には
たくさんあるような気がします。
海の星
F0号 紙本着彩 箔 水溶絵具
海の星(Maris Stella)
聖母マリアのことです。
海を漂う航海者にとって
輝く星は大事な道しるべでした。
それが
迷える人々を導く
聖母マリアと重なり
海の星といえば
聖母を示す言葉となりました。
海にはたくさんの命が
あるところでも
あります。
災害で多くのひとが
いのちを落としたところでもあります。
その魂が
海の星によって
引き上げられることを祈って
描きました。
作品紹介⑧ [絵]
庭いっぱい。
F3 紙本着彩 金泥
梅は春告花と呼ばれる
春の使者です。
風はまだ冷たい。
でも地面からワクワクした気が
立ち昇ってくる。
香りと一緒に
紅、桃、白の花が開く。
桜が持つ儚さとは対照的な力強さが
私は好きです。
梅を取り囲む暖かい空気を出すのに
時間がかかりました。
虹を待つ
F3 紙本着彩
芽吹きの時。
春雨が降るごとに
緑が増してくる。
春先の雷は
地中に眠る虫たちを起こすためだと
祖母から聞かされたものです。
何もない空間、空気感を表現するのが
何より難しいところです。