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京都奈良旅行・3日目 奈良 [旅行]



昨日の鞍馬で疲れましたが、翌日朝になると
完全復活しておりました。

松尾駅でおばと別れ、京都駅へ。
ロッカーに荷物を預けて近鉄線に乗り換え
奈良へ!!

当初は京都だけのつもりでしたが、
直前に奈良国立博物館で當麻寺展が開催中という
情報を得て、東京に戻る前に行くことにしました。
京都に行くときは、いつも奈良にも寄り道します。
京都とはまた違う雰囲気の奈良も大好きです。


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近鉄電車から見える平城京。これが見えてくると奈良キターッって思います。


近鉄奈良駅で降りると、そこから興福寺、東大寺、春日大社、若草山等々
有名所は全部歩いて巡れます。
駅降りた瞬間から古都にタイムスリップした感覚になります。
流れてる空気や時間がゆったりとしています。


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何度も来ている興福寺。五重塔が壮観です。


興福寺に寄りたいのを我慢して、
東金堂と五重塔の間を通ってまっすぐ歩くと
奈良公園に入ります。
この奈良公園内に奈良国立博物館があります。


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お目当ての當麻寺展へ。


當麻寺は大学の古美術研究旅行で2回行ったことがあります。
ここの御本尊は蓮の茎糸で織られた
曼荼羅であると聞いた時から興味がありました。
加えて、このお寺の伝説をもとに
折口信夫が書いた「死者の書」を
川本喜八郎が人形アニメーションにしたDVDを
観て、尚更興味を持ったのです。

1000年以上前!!に織られた曼荼羅を
綴織當麻曼荼羅というのですが、それが
公開されるというのでやってきたわけです。
が、
展示替えで見れませんでした。。。
が、
その代わり、室町時代に曼荼羅を絹本に模写した
當麻曼荼羅 文亀本というものが公開されています。
これは、本物に変わってお寺の本堂に実際かけられていたもので
寺外に出るのは今回が最初で最後らしいです。
この文亀本がまた圧巻なわけです。
4m四方の大掛幅なんですが、これが1枚絹だというのです!
図録で見るよりも、ずっと暗がりで
近づかないとよく見えません。
でも、そこに描かれた精緻な世界といったらもう。。。

このお寺には国宝級のものがたくさんあって、
他にもすごいのが出ていました。
おそらくこんなに詳しく公開されるのは
初めてだと思います。
創建1300年前!!って、もう異次元の世界です。
現在2013年、1300年後の3313年って、
一体そのころ現代の作品で残っているものがあるのかと
考えたら、今あるこの作品群は正に人類の宝です。
この作品群は3313年にも残っているような気がします。。。


さて、次なるお目当ては

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ババーン!普段ならあり得ない同時公開。


その前に、興福寺の国宝館を素通りすることができず、
何回も行っていますが、やっぱり行ってしまいます。
阿修羅で有名な八部衆立像や
十大弟子たちがガラスケースから出て
オンステージ状態でした。


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南円堂

東金堂にも立ち寄り、まず南円堂へ。
ここに入るのは初めてです。
なんだろう、もう御本尊の不空羂索観音菩薩坐像の
パワーを上から燦々と浴びた感じです。
素直に手を合わせたくなりますよ。
普段、こんなに見上げる存在ってなかなかないですよね。
女性的な感じを受けました。
ここも相当に立ち去りがたい思いをしました。

南円堂で夢見心地だったところを北円堂に来たら、
またここで極楽浄土パワーの平手打ちを食らったような
気になりました。

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北円堂の出口から金色に輝く仏様が微かに見えます。


ここは2度目です。
以前、ここの無著世親菩薩像目当てに
来たので、御本尊のことは
あまり覚えておりませんでした。が、
入り口入ってすぐ目の前に現れた
御本尊の弥勒如来坐像に圧倒されました。
なんかこの人燃えてる...
と感じるくらいの存在感でした。
そしてそれを取り巻く四天王像も多彩で
色んな様式をこのお堂の中で楽しむことができます。
もう何回お堂の中をグルグル回ったかしら。。
南円堂と同じように見飽きないので
立ち去るのが大変でした。
こちらも創建が1200年前、きっと3313年にも
同じように輝いていると思います。


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穏やかで気持ちいい風がお堂の中にも入ってきて、
時々誰かが鳴らす鐘の音とあいまって
大きな時代の流れに包まれているような
感じになりました。

狩野派といい、鞍馬といい、最後に1000年ものの
仏様たちを目の当たりにして、
呆然としながらフワフワ東京に戻りました。
でも確実にパワーをもらえた旅でした。





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