作品紹介④ [絵]
白衣ノ森
F100号 紙本着彩
静かな森に何かがしんしんと降ってきた。
天から降りてくるものは、恵みばかりだとは言えない。
白衣に包まれて、永遠に眠りにつくのか、
再生するのか。
森を一つの生命体として、
その形を何かの生き物のようにしました。
ある北の国に、大変な土壌汚染に晒された場所があります。
人間は未だに住めないのだけれど、
そこは、動物たちが住む不思議な森になっていました。
それがヒントでした。
この作品は一番厚みがあります。
胡粉をマチエルのようにこってりのせて、
洗って、描いて、刻んで。。。。。
思い通りの形にならなくて、随分苦労しました。
いつまでも手を入れていた作品です。
この絵、出しちゃいけないかも。。。
軽蔑されるかも私。。。。
と、直前真っ暗になるほど心配していました。
が、意外に好評頂いて、画廊で見ると
白い壁と綺麗にマッチしていました。
最後まで諦めてはいけませんね。
このシリーズを、もう少し続けてみようと思います。