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イタリア旅行 ふたたびミラノ 旅行最終日 [旅行]


9月4日 

...........時計が止まっておる。

昨日までちゃんと動いていたのに、朝気づいたら止まっていました。
おいおい、これから日本に帰るのに飛行機の時間とか見るのに大変じゃないか〜

それとも、イタリアの旅行は時間が止まってしまうほど楽しかったのか.....。

昨日夕方ミラノのホテルに到着、今日は朝からお土産買いに行ったり再びドゥオーモに行きました。
ドゥオーモに来たのは、絶対に行ったほうがいいといわれるドゥオーモ(ミラノ大聖堂)の
屋上に登るためです。階段でも登れますが、私達はエレベーターで。

屋上からの眺めは素晴らしいですが、それ以上に屋上にまで施された建築の装飾に驚愕!




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屋上に来たのにまだまだ上が!




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まったく手抜かりのない仕事




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エッシャーの世界みたいだ





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ラビリンス!



旅の初日、ここを訪れた時、教会内部だけであれだけのスケールを見せられたのに、
今日またトドメを刺された感じです。頭上にこんなものを頂いていたなんて。
一体どんな足場を組んでたんだか。しかも大理石ですよ!言葉がないです。

マルペンサ空港がミラノなので、旅行の通過地点としか見てなかったけど、
すごく面白い街だということが分かりました。
この時期はオフシーズンなので、通常の活気はないらしいのですが、
商業都市として、歴史文化の都市として、外せないところです。また来たい!

ハッ!予想以上にドゥオーモに時間がかかってしまった!
今日は15時過ぎの飛行機なので、寄り道をしていたらあっという間に時間になってしまう。
ホテルに戻ってチェックアウトする。
チェックアウトのお願いしたら、ホテルの人が「なんで?!」みたいなこと言う。
茶目っ気があるというかなんていうか。
駅にも近いHOTEL BERNAというホテルです。日本人客の利用が多いみたいです。
昨日も「私日本大好き!日本語しゃべるのだ〜い好き〜」というホテルマンがいたな。

ミラノ中央駅の正面向かって右手に空港行きバスのりばがあります。
50分ほどで空港に到着。バスに乗ってる最中に雲行きが怪しくなってきましたが、
空港に着いたら土砂降りになってました。よかった。着いたあとで。

マルペンサ空港は主要な空港ですから、またいろんな人達がごった返してました。
それにしてもインド系のファミリーをよく見かけましたね。
空港っておもしろいところです。
おもしろいけど長時間のフライトは苦手〜〜!
行きのように、帰りもドバイ経由で日本に戻ります。


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相変わらずツルピカのドバイ空港



今回の旅では、願っていた通りに観たいものは全て観れたし、行きたいところに行けた。
有能な友達のおかげでトラブルもなく安全に旅することができました。
また行きたい。だってまだまだ見てない名画名作がたくさんあるんですから。
働いて、お金貯めよう。
あ、語学も身につけよう。これは切実。

長々イタリア旅行記お付き合いくださり、ありがとうございました。

Grazie Italy!



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ミラノ大聖堂で友達が写した写真。私の頭上に聖なる光が!........ということにしておきます。


fine











イタリア旅行 世界一古い薬局 [旅行]


フィレンツェで観るもの観たら、買い物です。
ここは商業都市としても有名ですよね。
職人技を生かした革製品、金細工、フェラガモの本店もある(私には無縁ですが)
いつかここで皮の手袋を買ってみたいです。
買い物に出費をするわけにはいかないのですが、一度行ってみたい所がありました。

サンタマリアノヴェッラ薬局


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Santa Maria Novella (資料から)



世界最古の薬局だそうです。写真のように豪華で荘厳な店内なんですけど、
入り口はびっくりするくらいこじんまりとしていました。
奥に進むに従って豪華さが増すので、タイムスリップした気になります。

一体、どうやって買えばいいのやら........
カウンターには旅行客のマダム達が商品をてんこ盛りにして買ってるし、場違い感満点です。
隅の方に商品リストを発見。よかった、日本語版がある!

でも...........


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日本語で書いてあるにも関わらず、よく分からない。
しかも!値段が書いてありません!怖いじゃないか!
この商品リストを手に、カウンターにいるお姉さんに見たい商品を出してきてもらって
初めてどんなものか分かるんです。値段も!しかもこれを一人一人対応していくわけですから、
時間がかかります。だから長蛇の列。

私はポプリが欲しかったので、カウンターの端に積み上げられた袋入りのポプリを買いました。
超簡単な客。でも、思ったほどポプリの種類はなかったです。
こちらの香りはとっても強いので、これをスーツケースに入れて帰国して開けた時の香り方っつったら
すごかったです。でも消臭や防虫の効果もあるだろうからいいですね。

この買い方といい店の重厚感といい、庶民にはついて行けません〜〜。
社会科見学を思い出しました。

ちなみに、銀座と京都にこの薬局のカフェがあるらしです。高そ〜〜


continua





イタリア旅行 フィレンツェ 2 [旅行]


フィレンツェの大好きな美術館、バルジェッロ美術館。
バルジェッロとは「警察長官」の意味があるらしく、もともと行政の建物だったらしいです。
それにしても、そんな堅いイメージに似つかわしくない壮麗な建物です。


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中庭から見上げたところ



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なんてかわいいお出迎え。三越もびっくりです。



ここにはルネサンス期の名作をたくさん観ることができます。
美大受験者を悩ませたあのジョルジォ、ブルータス。これを見てデッサンしてたら、
もっとデッサン力ついたはず!(かな?)
私は彫刻を観るのも大好きです。平面とはまた違った空間を表現できますからね。

ドナテッロの少年ダビデ、ミケランジェロのバッカス。
サンジョバンニ礼拝堂の扉の制作者を巡る有名なブルネレスキ VS ギベルディの作品。
2階にはこれらの名作が広い空間にゆったりと飾られています。
この配置の仕方も好きです。独特な空気が流れています。この美術館のファンが多いのも分かります。
ここは撮影禁止ですから、画像は資料から。


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Donatello 「David」

いろんな角度から楽しめます。かっこいい。



ドナテッロ。先のマグダラのマリアの迫力もすごいですけど、このような洗練された
繊細な表現もできるのですね。



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Michelangelo 「Bacchus」

なんか、ふくふくしてますね。


ミケランジェロの有名な巨大なダビデ像も観たことがありますけど、その時感じた違和感は
正確だったかもしれません。なんでミケランジェロの方が有名なんだろう......。
売り込みが上手かったのかもしれません。

ヴァザーリのドナテッロ伝によれば、ドナテッロ、すっごくいい人らしいです。
どうも不器用な方という印象です。
でも、今美術史の本をひっくり返すと、ドナテッロの作品だらけです。


次はサンタクローチェ教会。この教会は、著名人のお墓がたくさんあることで有名です。
ミケランジェロ、マキャベッリ、ダンテ、ガリレオ....!
他にもジョットの壁画、ドナテッロの彫刻。

それにしても、このような歴史に名を残す人たちが骨を埋める場所ってすごいですね。
フィレンツェはそういう場所だったという証拠なんですね。
やはり、メディチ家の威力は相当なものであったということで、



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メディチ家礼拝堂 新聖具室
ロレンツォのお墓



メディチ家礼拝堂に行きました。
濃い色の大理石を用いているので、ドゥオーモの薔薇色の大理石のような軽やかさはありません。
大理石の重厚感と冷たさが凡人の私を圧倒します。
上の画像の彫刻はミケランジェロで、これまた余裕な感じを醸しております。
はい。あなた方の足元にも及びません.....

芸術家が集まってきたってことは見る目もあったってことですね。
それを引っ張って行く力もあった。
恐るべしメディチ!


continua




イタリア旅行 フィレンツェ [旅行]


9月3日

さぁ、フィレンツェ、どう観てまわる?!そんなに大きな街じゃないのに、
その中にギュッ!っと名品が詰め込まれてますから、宝探しの旅みたいなものです。
そして、最も気を付けなければならないのは、各美術館、教会の開館時間です。
すごく有名な美術館なのに13時で終わり...でも今なら17時までやってるよ!
あ、でもそれは土日だけね!
.....みたいなノリで事前に公式のHPで確認しておかなければなりません。
ガイドブックと違う時もあります。次いつ来れるか分からないんですから、綿密なる計画は必至です。

まず第一番目。フィレンツェの大本命「サンマルコ美術館」へ
ここのフラアンジェリコの受胎告知を観ずして日本に帰れません。


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Fra Angelico 「Annunciazione」

これこれ、2階に上がる階段登りきった目の前に現れます。



色彩が圧倒的に美しいです。画面全体がキラキラしてる。とくに大天使の羽の部分。
岩絵具みたいに光ってました。
受胎告知は数多くあるけど、画像で見る限りでも色彩がとてもきれいだったので、いつか観たいと
願ってたものです。そしてこの2人の表情がいいんです。特にマリアの顔。

まだ何も知らない清純なあどけない顔で、突然すごい宣告を受けて困惑するマリアと
優しいけれど、「あなたのお腹に神の子が宿りました。」と強い覚悟を促すガブリエルが
対照的です。

フラアンジェリコの作品はここにたっくさんあって、別の部屋にも名作がありました。
これだけたくさんの彼の作品をみたのは初めてだったのですが、彼の作風はなんというか
チャーミングなところがあって、尚かつ超絶に上手いです(言葉が平凡すぎるな......)


predel3[1]1.jpg        あぁ、ちょっと残酷ですが。ブリューゲルっぽいですね。




tangere[1].jpg   2階には小さな僧坊がたくさんあって、各部屋にこのような絵があります。


ここの中庭も素敵で、1日のんびりしていたい気になります。
昔々ここに来る夢を見て、そこで見た中庭にそっくりな小さな庭がありました。déjà-vu!
ここが居心地がいいのは、彼の絵によるものだと私は思いました。アンジェリコ(天使)だけに!


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テクテク歩いていくと



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バーンとドゥオーモ登場 大きすぎて入らない



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バラ色の大理石


フィレンツェのシンボル、ドゥオーモには列をなしている観光客でごった返し状態。
以前は入れたけど、とても並ぶ気になれず。
それより、ここには付属美術館があって、今回はそっちの方がお目当て。
なぜって?やっぱり観ておきたい作品があるからです。それは


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Donatello 「マグダラのマリア」



ドナテッロ。今回の旅で彼の力を再認識しました。ミケランジェロよりすごいです。
彼は、人間の生命力や魂を表現できる人です。
他だと、ガッタメラータ騎馬像とか後から出てくる少年のダビデ像とか代表作はたくさんあります。




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すごすぎる迫力 目が離せません。


マグダラのマリアはキリストの女弟子で、しかも結婚していたのではないかと最近話題の多い人ですよね。
聖女ですから、表現は美しいものが多いのですが、
彼が表現した彼女は、今にも倒れそうな瀕死のマリアです。
彼女の髪がそのまま長く衣服となって表現されています。
私はそれはドナテッロのセンスかと思っていました。でも、違いました。
南仏に辿り着いたマグダラのマリアは、奥深い山の洞窟で晩年を過ごしたという記述を
どこかで見つけました。
そこで彼女は自分の長い髪を体中に巻き付けていた...というくだりがあります。
なるほど。忠実な表現だったわけですね。それにしても鬼気迫る苦渋の表情です。
人生の過酷さがよく伝わってきます。



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泣けてきます......


向かい側には十字架に架けられたキリスト。それに向かって今にも歩き出しそうです。
ちなみにここは撮影が許可されていて、間近で観ることができます。


芸術家の魂を感じます。


continua








イタリア旅行 フィレンツェを目指す [旅行]


9月2日

先日のアッシジは9月3日じゃなくて、1日でした。混乱気味。
アッシジ駅に着いて、フィレンツェ行きの列車のチケットを買う。
が、窓口がしまっておる。
自動販売機で買おうとするが、なぜかエラーになって買えない。
う〜、イタリア語だとなんのメッセージか分からないので途方に暮れて、
後ろにいたお兄さんに目で助けを求める。
お兄さんに聞いたところでイタリア語で返ってくるから分からないのだが、
なんだかクレジットカードに問題があるらしい?
(イタリア語って、何を言ってるのか分からないんだけど、なんとなく意味が分かるから不思議)

ここでお兄さん、また別のお兄さんに聞いてくれて、駅のおじさんに何か言ってくれたらしい。
お兄さん曰く「窓口開くから、そこで買えるよ」みたいなことを言っている。
優しいのぉ。
が、駅のおじさん超のんびり屋らしく列車の時間が迫っているのにギリギリまで窓口開けない。
よっこらしょと封筒持ち出して、開けるためのハサミを探して.....チョキチョキしだして....
と、なんだかコントを見せられている感じになってきた。
前に並んでいたおばあさんも、肩をすくめてお約束のポーズ「やれやれ」
なるほど、イタリアお得意のスローライフですね。

なんとかチケットを入手し、ホームに出ると、先ほどおじさんに何か言ってくれたGUYと
目が合ってお互い笑う。
「まったく困ったもんだね」
「ハハ」
みたいな。妄想じゃありませんよ。アイコンタクトです。
爽やか笑顔に気を取り直してフィレンツェへ向かいます!

このイタリア旅行中、高校の後輩と連絡がついて会えることになりました。
彼女はビザを取得し、フィレンツェでがんばっていました。
まさかイタリアで知り合いに会えるなんて思ってもみませんでしたから、不思議なものです。

夕方5時過ぎにフィレンツェに到着。
さて、フィレンツェはオレに任せろと、友人をホテルまで引っ張ってゆくつもりが......
でんでん反対方向に歩いていて、結局地図を確認する始末。
それを見かねた通りすがりの日本人留学生が声をかけてくれました。は〜甘いんだな私。

本日のお宿は「HOTEL CITY」です。


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ここのホテルの調度品はかわいいのですよ。



このホテルは駅から近くて便利だし、ホテルの人も親切でした。
夜遅く「お湯が出ない」と子供並みの会話でフロントに行ったらすぐ来てくれて、
あげくあんなに何してもお湯が出なかったのにホテルの人がやったらすぐ出てきて.......
手間のかかる日本人観光客にも、まったくイヤな態度をとりませんでした。

さて、高校の後輩が働く「SUSHI NAMI」に行って夕食をとることにしました。
ドゥオーモの近く。Matteo Pelmieri通り。行ってみよう!
もう暗くなってますが、フィレンツェの夜もにぎやかです。どの街よりも人が声をかけてきます。
ドゥオーモ付近で、パラパラと雨が降ってきました。でも爽やかな雨です。ラッキーですね。

お店を無事に見つけて彼女を発見。以前会ったのは遥か昔なんだけど、会うと話がつきません。
彼女はもう3年も住んでいて、お店で働きながら陶芸をやっています。偉い!偉いよ!
そしてこのお店、オーナーは中国の方で、創作お寿司って感じですが、すごくおいしかったです。



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ビールもおいしく飲めちゃった。皆様もフィレンツェへお寄りの際は是非「SUSHI NAMI」へ!


代金もすごく安くしてくれて、本当にありがとうございました。
閉店間際だったので、彼女も一緒に出ることになり、近くのおいしいジェラート屋さんに
連れて行ってくれました。数あるジェラート屋さんの中でも一押しの「Vivoli」です。
彼女はお店の人とも仲良しでした。お店の人が「SUSHI NAMI」の常連らしいです。楽しそう。

フィレンツェの街のこと、自分のこと、将来のこと、熊本のこと。いろいろしゃべって
あっという間でした。
ホテルまで案内してくれて、彼女のおかげで何倍も楽しかったです。Grazie

残りわずかなイタリア旅行。明日は観るものてんこ盛りのフィレンツェ観光なので、
朝が早いです。Buonanotte!


continua



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