イタリア旅行 アッシジへ [旅行]
9月1日
スーツケースをゴロゴロひっぱり、山あり谷ありの道を乗り越えてサンタルチア駅に向かう。
駅は近いはずなのに、駅を目の前にして、まさかの階段(しかも石畳)が出現したりして、
巡礼者のような気分にさせます。楽なことばかり考えてはいけない.....
この日、ちょっと長い移動になるアッシジに向かいます。
自動券売機でアッシジまでのチケットを買うと、2枚でてきます。
フィレンツェで乗り換えなければならないからです。
ユーロスター ベニス 13:27発 → フィレンツェ 15:30着
ローカル列車 フィレンツェ 16:13発 → アッシジ 18:44着
なんと5時間ちょっとかかります。でも、浮き足立ってる私には苦ではありません。
憧れていた場所に行けるのですから。
でも、浮き足立ちすぎて、買ったばかりのピザを丸ごと落としました。(子供か!)
イタリア人もビックリ。
車内に入ると、ファミリーが間違って私たちの席に座ってたり、狭くてスーツケースを
どこに置こうかと右往左往してたんですけど、
横にいたイタリアの男性がスマートに助けてくれましたよ。
さすがだな〜。イタリアの男性が優しいというのは本当でした。いたるところで助けてくれた。
ところで、イタリアの列車の座席位置ってすごくわかりずらい。図にすると
ボックスシートみたいに向き合ってます
並びの番号だったのにまさかの対角線。次の駅で、56にイタリア人のおじちゃんと
57に女の子が乗ってきました。なんとも不思議な構図。ま、別にいいんですけどね。
2時間ほどでフィレンツェのサンタマリアノヴェッラ駅に到着。
ここも大きい駅だから、人がわんさかいます。
大好きなフィレンツェ。今日は乗り換えるだけなので、明日までお預け。
さてここから、ローカル線に乗り換えます。
席は自由なので、とりあえず飛び込んだ車両の空いてるところに座りましたが、
..............暑い!!暑いがゆえに窓は開けっ放しでカーテンが風でバッサバッサしてる。
いろんな人が乗ってるので、なんだか騒々しい。
(帰りは同じローカル線にも関わらず冷房が効いていたので、この車両だけ故障していたもよう)
今までユーロスターみたいにきれいな高速列車だったので、落ち着かない感じでした。が、
「世界の車窓から」みたいな風景が飛び込んできたら、もううっとり。
ゆったりしてて、匂いがあって、鉄道の旅は楽しいです。
イタリアの列車は、アナウンスがないので、注意しとかないと乗り過ごしてしまいます。
事前にアッシジまでどのくらいの駅に停車するか分からなかったので、
駅に停車するたびに確認、そしてメモる。数えたらフィレンツェから15個目の駅でした。
でも、ずっと進行方向の左側の景色を見ていたら、アッシジを乗り過ごす心配はありません。
なぜって?彼方に今までの街とは格段に違う街が見えてくるからです。(写真撮っとけばよかった!)
白くて巨大な要塞みたいな建物が見えてきます。街のシンボル、サンフランチェスコ聖堂が
あんなに巨大だとは思わなかった!
それにね、街全体がなんとなく白いんですよ。今まで土色っぽい建物だったから、目立ちます。
来ちゃった、来ちゃったね〜。
駅はとってもこじんまりしていました。改札を出て右手にある売店でバスのチケットを買う。
駅から、あの街に辿り着くにはちょっと距離があります。
遠足なら歩いて行ってもいいかと思うんですけど、荷物と疲労を引きずっていますので。
駅を出て左手にバス停があります。ここを出発するバスはおそらくすべてあの街に行くかと思います。
バスに乗り込んだら、チケットを打刻機みたいなものに通します。
バスが走る道路は広くてきれいでした。多分、アッシジに来る人はほどんど観光バスで来るだろうから
整備されてるんだろうね、なんて友達と話しました。
こんなにちいさな街なのに、世界遺産に登録され、世界中からベネチアほどではないにしろ、
観光客が毎日訪れるんですから。その実態を、次の日に目の当たりにすることになります。
continua